【野菜クズの絶品だし「ベジブロス」】簡単でおいしく体にいい|至福の始末料理

 

【野菜クズの絶品だし「ベジブロス」】簡単でおいしく体にいい|至福の始末料理

 台所のゴミで最も多いのが野菜のクズ。タマネギの皮、ジャガイモの皮、ホウレンソウの根っこ部分、ブロッコリーの硬い茎、キノコのいしづき、カボチャのわた……。今までこうした野菜クズはシンクの三角コーナーへ直行していたが、今はすべて「ベジブロス」の材料としてとっておくようになった。

 ベジブロスとは、こうした通常捨ててしまうような野菜クズからとる野菜だしのこと。勤め先のある麻布のナチュラルローソンではスープとして売られており、港区女子には結構人気が高いようでたびたび売り切れている。

 理由はもちろん「美と健康への絶大な効果」だ。野菜の皮は一番外側にあって、紫外線や害虫、風雨から内側の細胞を守る自己防衛機能がある。その機能をファイトケミカルと呼ぶが、強力な抗酸化作用があり、体の老化を防いだり、代謝を上げ太りにくい体をつくったりできるという。

 ファイトケミカルはさらに、免疫細胞を活性化し、細菌やウイルス、がん細胞から体を守る働きも認められており、お医者さんが考案したファイトケミカルスープのレシピブックは、このコロナ禍で爆売れ中のもよう。

 そうしたありがたい効果はさておいても、おいしくて簡単なのが我が家で定番になった理由だ。労働世代には料理は簡単でうまいに限る。その点、ベジブロスは材料を買い揃える必要がないのもいい。

 料理をする時に出る野菜クズをざるに集め、夜に保存バッグに入れて冷蔵庫で保存する。そうして1週間分を集めて週末にベジブロスを作る。コトコト煮出すだけなのだが、ただそれだけで甘く、香りのよい黄金色のだしが出る。使う野菜によって都度、味が変化するのも面白い。野菜だしなのでいろいろな料理に転用できるが、私はこのままスープとして飲むのが一番好きだ。朝はパンとこのスープと目玉焼き、ヨーグルトがあれば上出来。幸せな気持ちで一日が始められる。

(鶴岡思帆) 

【材料】     
・野菜クズ…鍋いっぱい分
・水…適量
・料理酒…小さじ1

【作り方】    
(1)洗って保存しておいた野菜クズ(写真左)を鍋いっぱいに入れ、ひたひたの水と酒を入れる(写真右)。
(2)一度沸騰させ、その後弱火で20~30分煮る。
(3)自然に冷めるまで放置し、ざるにキッチンペーパーを敷き、汁をこす。
(4)冷蔵か冷凍で保存し、早めに使い切る。

 

 

ベジブロス(英語表記)veg broth

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