ロシアは、過去500年間の長い犯罪歴を持った、究極の歴史上最大の極悪犯である

宮崎正弘の国際情勢解題」 
  令和四年(2022)2月28日(月曜日)弐      通巻7237号 

 

(読者の声3)「七生報国 天皇陛下万才 」と歯磨き粉で独房の壁に認め、自決した若者がいた。
その男を「非常にりっぱだ。あとでちゃんと自決しているからね。あれは日本の伝統にちゃんと従っている。」と故三島由紀夫氏は、評している。
日本の2600年の歴史とは、そんな男達によって守られ、氏もその文化・伝統・義務・行動を継ぐ、という個人的な任務を嬉々として請け負われた。それは、国民にとって最大、唯一の責任、義務であり、最高の栄誉でもある。
日本人に健全な知識と頭脳があれば、彼らは英雄、英霊と慕われ、深く尊敬されたであろう。遺憾ながら極端な右翼、あるいは気狂いの行動と報道され、左も右の政治家・論者は慌てふためくか、報道に準じる。
記録にも歴史にも記憶にも「真実」は残らない。
 山口二矢氏は当時17歳。直ちに名前が公表された。未成年者の犯罪人の名前を伏せる理由は、
1。若い未熟な頭脳によって判断ができなかった、2。本人の落ち度ではなく、親、環境などの影響を受けた、3。被害者にも犯罪を誘発・挑発する仕草があった、4。酒、薬の影響で正常な精神状態ではなかった。など。
しばらく教育、矯正すれば必ずまともな人間になる、などの理由で、社会に復帰する際、汚れた「悪名」を背負っていては、差し障りがある、故に本名を隠す。
このような未成年の犯罪の報道に共通するのは、何故犯行に及んだか、という解説であり、被害者の人権は無視され、悍ましい行為は一切語られない、という異常な不平等がある。
報道は、犯罪者の視点を重視し、犯罪者を常に擁護する。
 今回のロシアの蛮行、隣人の財産を破壊し、殺害し、不動産を奪う犯罪について、世界の報道は、上記のような取り扱いをしている。犯罪人の立場から、歴史的な推移、周りからの不当な耐え難い圧力、などを延々と解説する。
プーチン氏の通訳、代弁者、弁護人を務める。ところが、ロシアは未成年者ではなく、過去500年間の長い犯罪歴を持った、究極の歴史上最大の極悪犯である歴史を語らない。今後、改心する気配もない。
中立条約を破り、ソ連は日本に参戦し、1945年8月、満州、樺太、国後、択捉、千島を侵略。シベリアで日本兵58万人、満州で婦女子25万人を殺害。こんな隠されてきた「日本が受けた事実」を1分でも参考のために報道しなければ、現状の理解が狂ってしまう。ロシアは「不可侵条約」をポーランド、フィンランド、リトアニア、ラトビア、エストニアなどを結んでいたが、悉く破られている。つまり、相手を油断させ騙すための道具としている。
報道の偏向が、未成年犯罪者の改心を防ぎ、悪を助長する。
(在米のKM生)


(宮崎正弘のコメント)プーチン大統領を分析して、或る精神科医は「思いやりの欠如、疑わしい良心、そのうえ罪悪感と羞恥心がな」としています。
この症状を「ゲミュートローゼ」(ドイツの精神科医クルト・シュナイダー)という。日本語は「情性欠如者」。
クリミアを併合したとき、プーチンには悪びれた様子がなかった。プーチン大統領を批判するネムツォフや著名なジャーナリストが殺害、あるいは襲撃されても、反省も後悔もしなかった。ネムツォフはエリツィン政権の第一副首相。リベラル色強く、最初のウクライナの「オレンジ革命」ではキエフへ飛んで支持した。その後もプーチンのウクライナ武力介入に反対し、ロシアの反対運動のリーダーとなって鋭くプーチンと対立していました。
2015年2月27日、モスクワのホテルでウクライナ人モデルの美女と食事をしモスクワ河の欄干で、射殺された。
2017年には下院議員でウクライナに亡命していたポロネンコ、キエフ市内のど真ん中で射殺された。特殊部隊の仕業と言われた。同時期、ロンドンに亡命していたリトビネンコは放射性物質を盛られて死んだ。
プーチンが罪悪感を覚えないのは意志の強さでもあり、敵を斃し、犠牲者の屍を乗り越えて平然と進む。意志が強いのはナルシストもあるからでしょう。上半身裸の写真を平然と公開する癖は、自己愛から来るのだ、と冒頭の精神科医は分析しています。

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