江戸の年末大掃除は全員参加 若い娘には災難だった?

こういうのは 復活してほしい?

江戸の年末大掃除は全員参加 若い娘には災難だった?

 

江戸の年末大掃除は全員参加 若い娘には災難だった?|神楽坂淳の新「異説まちまち」

 いよいよ年末が近づいてきた。年末といえば大掃除である。現在、大掃除は年末と相場が決まっているが、江戸時代は12月...

日刊ゲンダイDIGITAL

 

 いよいよ年末が近づいてきた。年末といえば大掃除である。現在、大掃除は年末と相場が決まっているが、江戸時代は12月13日だった。江戸城のすす払いが12月13日。この日をもって武家は年末に向けての準備に突入する。それに合わせて町民もすす払いをするのである。当時の江戸は埋め立てがされていないので海岸線が内陸にあった。そのせいで海から強い風が吹き込み、ホコリっぽかったのである。 江戸全体で大掃除をするのだから規模も大きい。前日の12日には「明日はよろしくお願いします」という挨拶回りもしっかりと行われた。全員参加だから、今年は掃除ができなかったな、などということはない。

 庶民にとっては結構な重労働だったが、終わった後は楽しみもある。ひとつは、すす払いの後の胴上げである。頑張って働いた人を胴上げする習慣があった。すす払いで頑張るのは若い女性が多い。胴上げすることによって、裾が割れて生足がさらされる。今と違ってストッキングはもちろん、股間をカバーしてくれる下着すらなかった時代だから、なかなか刺激的な眺めだったに違いない。

 江戸時代の下着はちりめんといって、腰の周りを覆ってはくれるが、股のところは丸見えである。だから胴上げされる方は大変であった。この日ばかりは若くて可愛い娘が歩いていると捕まって胴上げされてしまう。

 今なら大問題だが、何といっても江戸中がみんなそういう気持ちだからどうにもなりはしない。若い娘にできるのは、見られても恥ずかしくないように大事なところの手入れをするぐらいだった。ちなみに江戸時代にも下の毛の手入れというのはあった。軽石を2つこすり合わせて毛の先をふわふわにするのが江戸時代の手入れである。もっとも、毛の手入れをしたから見てくださいという女性がいたとは思えないから、一方的に男だけの楽しみだったといってもいいだろう。

 胴上げが終わると、今度はそばが振る舞われる。手伝ってもらった店の側が準備をしてそばを振る舞うのである。江戸の冬は今と違って寒いから、温かいそばは何よりのごちそう。そうしてそばを食べ終わると、いよいよ年末に向けての準備である。すす払いが楽しいかどうかはともかく、住民全員が参加する思い出というのはいいものだと思う。今は個人主義だが、ひとつくらいはあってもいいかもしれない。 

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