戦後初の「理系脳」専門は問題解決学

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戦後初の「理系脳」専門は問題解決学

数学的「問題解決学」
「10人の女性と順番にお見合いする。その中で一番すばらしい人にプロポーズする確率を最大にしたい。どうしたらいいか」
 鳩山由紀夫が、客員教授を務める同志社大学の特別講義でよくする話だ。答えは、
「3人目までは見送って4人目以後これが一番という人にプロポーズすればいい」
 というもの。最初の人で決めれば1割、最後の人まで待つとするとやはり1割の確率でしか、最高の人と出会えない。実はその間に「行動に踏み切る最少の人数」があって、この場合、3人見送れば、ほぼ4割の確率で10人中1番の人に結婚を申し込める、という


東京大学に入学、工学部計数工学科数理工学コースで学んだ。あまり耳慣れない「数理工学」というのはなにか。由紀夫の卒論を指導した甘利俊一(当時東大助教授、現・・・・)は、
「数学の方法を使って実際に起こっている工学的問題を解く、というのがねらいの学科。当時の先駆的な変わった人材が入ってきた」・・・

米国スタンフォード大・・・当時、新しい分野だったOR・・もとは軍隊の作戦研究 ・・・いろいろな行動すべてにわたって「筋道を通して最適な答えを得る」ためにはどうしたらいいか、数学的論理で帰納・演繹するという研究
電気工学なんかで回路を扱うより、人間を対象にするオペレーションズ・リサーチの方が彼に合っていた

行政、政治にはもっと工学マインドが必要だと機会あるたびに力説し、その橋渡しがORという学問であると主張
たとえば、由紀夫はこんな例をあげる。1本10億円かかる道路を10本造る。しかし、年間予算は10億円しかない。それぞれに1億円ずつ出して10本同時に造り始めるか、10億円でまず1本完成させるか……道路が使える利益を考えれば、10年間1本も使えない同時建設よりは毎年1本ずつ完成させる方が「最適な意思決定」だろう。しかし、現実の政治では多くの「偉い人」の顔を立てるために10本同時建設が行われる……。


 由紀夫の「政治を科学する」とは、政治の力学と官僚の計算に沿うことなく、政治家自らが合理的に意思決定したいという意気込みへのスローガン


由紀夫の「理系脳」があるとすれば、それは数理というものが持つ客観性、合理性だ。ただ、由紀夫の結婚は、よく知られている大恋愛で、冒頭のプロポーズ理論とはかけ離れていた。なかなか、理屈通りにはいかないのが人間である

この 「理屈通りにはいかない」のをどうするか が 政治 
だとすると 
数学的「問題解決学」の出番は まったくない

とも いえるし
いや 理屈通りにはいかないから みんなの不満を平等にするにはどうすればいいかを 数学的に解こうとなると 役に立つ?
そんなの わざわざ数学なんか使わなくても いい?
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