詩と断片 あるいは 言葉の雫

美琴の新作の詩、言葉を載せています。

幸せの通り道

2013年05月31日 | 
見つけられる
ことを待っている
答えは
目の前にいる

そしてそれは
聞かれるまで
答えである
とは
名乗らない

何人もの人が
通り過ぎて
行きかって
答えの前で
答えを
探している

誰もが
目の前の
ことを
見ているようで
見ていないらしい

そしてまた

違う人たちは
遠くの
ことを見過ぎて
近くのことは
ぼんやりとしか
見ていないらしい

そしてまた

答えは
答えで
見つけられる
ことを待っている
だけで満足
らしい

通り過ぎて
行きかって
ただ眺める

すれ違っている
ように見えて
でも
これはこれで
答えからすれば
良いことらしい

通り過ぎて
行きかって
ただ眺める

答えを知らない
からといって
不幸な訳ではない

通り過ぎて
行きかって
ただ眺める

何かを追い求める
その姿を答えは
幸せと見ている

通り過ぎて
行きかって
ただ眺める

幸せが
通り過ぎて
行きかう

その姿を
答えは
幸せそうに
見つめている

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