詩と断片 あるいは 言葉の雫

美琴の新作の詩、言葉を載せています。

戦闘服

2010年02月19日 | 
正しさの名前で
身支度した
人々が歩く。
それぞれが
それぞれの価値観の
正しさの正装で。

あるいはそれは
ある時代の
正しさの流行服。

あるいはそれは
ある時代の
作られている正しさ。

ある時代が過ぎて
ある時代が始まって
あの時代の服は
捨てられて
あるいは
博物館に保管されて
正しさではなく
悲しさで展示されている

今の正しさで
昔の正しさを見る。

今の正しさは
きっと
未来の正しさに見られる。

正しさの正装で
着飾っていても
時代には逆らえないとみて
瞬く間に正しさは
次の正しさに決定した
正しさに着替えられていく。

時代が移って
正しさも移って
進化かも
退化かも
わからない変化の中で
新しい正しさの正装をする

今日も正装で歩く。
昔のあの時代の
脱ぎ捨てられた正装の上を。

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