冷蔵庫の修理でもっとも手間が掛かり時間を要するのが水漏れ
昨日も急ぎの用事を済ませた後に訪問
真ん中が野菜室の東芝冷蔵庫(GR-40GE4)、2007年製です。
購入日をH20.1.2と書かれてますね
11時頃からスタート
冷蔵庫の水漏れは、冷蔵庫の霜取りで溶け出した水が庫内を伝って流れでたものです。
通常ですと、霜取りで溶け出した水は受け皿から排水口に流れ排水パイプを通して背面のコンプレッサーの上部や側にある蒸発皿に落ち、コンプレッサーや冷媒管の熱で蒸発します。これが365日繰り返されているのですね
しかし、排水パイプ内が詰まると受け皿に水が溜まり、やがて溜まった水が凍りついて
そこへまた次の霜取りの水が・・・
これを繰り返した後、受け皿がいっぱいになり溢れて庫内に流れ出ます。
(この部分は庫内パネルの後ろなので目にすることはない)
冷蔵庫は一般的にはファン式で冷気を庫内に送っていますので、小型冷蔵庫のような直冷式とは違い庫内には霜がつきませんが、庫内パネルの後では霜が付きますので1日に一回ヒーターで溶かしています。
この溶かした水が受け皿から溢れて庫外へ流れでるのです。
これを直すためには受け皿の氷を溶かし排水の詰まりを取り除く作業が必要になりますね
それでは作業開始
製氷室、上部冷凍室、野菜室の引出しを外し
目隠しのシールを取り
ビスを外し
カバーを外し
仕切り板を固定しているビスを外し
製氷室の仕切り板を外します。
あちこちのビスを外し野菜室の仕切り板を外します。
まだまだ
製氷ユニットを外し、更にあちこちのビスを外し背面のパネルを外します・・・
これでやっと目的の霜取り水受け皿が見える状態になり
わかりにくいですが、受け皿には本来何も無い状態なんですが受け皿いっぱいに溜まった水が凍りついてます。
この状態だと霜取りの水が庫内に溢れてしまいます。
受け皿の氷はある程度ドライバーなどで取り除き、そこへお湯を注いで排水パイプまでの氷を溶かします。
注いだお湯はすぐ冷めますのでタオルで吸い取り、再びお湯を注ぎます。
これを何度か繰り返していくと
“ゴボゴボ”と水が抜けるのですよ
今回は
冷蔵庫の背面にある排水口の出口からもホースを突っ込み、私の熱い息を吹き込んで外からも溶かしました(笑)
時間は掛かりましたが排水もスムーズに流れるようになりましたので、分解した物を元に戻して終了
今回は水漏れでしたが、約16年経過した冷蔵庫の寿命は短いので、できれば買い替えしていただきたいのですが、お客様は冷蔵庫が冷えているからまだ使いたい・・・わかります。
なので、買い替えしましょうとは強く言えません
「冷えなくなったらその時はお願いしますね」と
1週間後かもしれないし、3年先かもしれません
せめて後1年は・・・
きょうはここまで
つづく