保護犬チワワのソイは、里帰りした娘の子どもを守護神のように見守っています。健気で見ていて涙が出てしまうほどです。夜中も授乳のたびに目を開けて様子を窺っているので少々お疲れのようですが、ソイに愛されて孫娘もソイのことが大好きなようです。側を通ると目で追ったり、側で寝ていると耳を握ったりしています。
そんな孫娘は5か月が経ち首もすわり、2300グラムという低体重で生まれてきましたが6000グラム超えへと育ちました。よく飲み、よく動き、よく排泄し、よく笑い、よく泣きます。小さな命が家族に光をともしてくれたみたいに笑顔を運んでくれています。
さて里帰りも終わり泣く泣く家へと戻った娘ですが、なぜ泣くのかといえばソイを置いていくことが寂しい、悲しいというのです。
ソイはとにかく娘のことが大好きで片時も側を離れませんし、帰って来なくなるとソワソワしてリビングと玄関を行ったり来たりするので見ているこちらが切なくなるほどなのです。そんな理由で3か月もの長い里帰りをしたのですが、娘はわが子とソイへの愛情は同じくらいだといいます。比べることができない、兄弟のように思っていると話していました。
自分の子どもとペットが同じ土俵の上にいることは素敵なことだと思いました。
そういえばソイを家に迎えたいと言い出したのは娘で、いつも大切にしていました。その時の気持ちは今も変わらないのだな…と敬服します。
娘の姿を見て思ったことは、神にとっては全ての存在が愛おしく大切なのだろうということです。そして、ほんとうの神の存在をもっと知りたい!理解を深めたい!と思いました。(*1)
人間は太古の昔から神を求め神の存在を想像してきましたが、それは霊的存在である人間が、霊の奥深くでは神を知っていて求めていたからだと思います。
しかし、その神はシルバーバーチの語る神とは全く違うものです。
私にしても人間的な感情を持った男性として想像していました。ですから苦しい出来事があると神が怒っていると思いましたし、嬉しい出来事があれば神からのご褒美みたいに感じていたのです。
では、シルバーバーチが語る神とはいったいどの様な存在なのでしょうか。
シルバーバーチは無限なる存在の神を有限な言語で表現することは不可能であると述べつつも、次のように語ってくれています。(*2)
「神よ、あなたは一体どなたにおわし、いかなるお方におわすのでしょうか。いかなる属性をお具えなのでしょうか。
私たち(霊界の者)はあなたを完璧なる摂理の働きであると説いております。たとえば宇宙に目を向けさせ、その構想の完璧さ、その組織の完璧さ、その経綸の完璧さを指摘いたします。そしてその完璧な宇宙の姿こそあなたの御業の鑑であり、あなたこそ宇宙の全生命を創造し給いし無限の心であると説いております。
私たちは自然界の一つ一つの相、一つ一つの生命、一つ一つの草花、一つ一つのせせらぎ、小川、海、大洋、一つ一つの丘そして山、一つ一つの恒星と惑星、一つ一つの動物、一人一人の人間に目を向けさせ、そのすべてがあなたの無限なる根源的摂理によって規制され支配されていると説きます。
私たちは宇宙間のすべての現象がその根源的摂理から派生したさまざまな次元での一連の法則によって支配され、かくしてその働きの完璧性が保たれているのであると認識している者でございます。
そのあなたには特別の寵愛者など一人もいないことを信じます。不偏不党であられると信じます。あなたのことを独裁者的で嫉妬心をもつ残忍なる暴君のごとく画いてきたこれまでの概念は誤りであると信じます。なぜなら、そのような人間的属性は無限なる神の概念にそぐわぬからでございます。
これまで私たちは地上とは別個の世界においても同じあなたの摂理の働きを見出し、そしてそれがいついかなる時も寸分の狂いもないことを確認したが故にこそ、その摂理とそれを生み出された心に満腔の敬意を捧げ、その働きのすべて― 物的、精神的、そして霊的な働きのすべてを説き明かさんと努めております。なかんずく霊的なものを最も重要なものとして説くものです。なぜなら、すべての実在、すべての生命の根源は霊的世界にあるからでございます。
あなたの子等のすべてがあなたの摂理を理解し、その摂理に従って生活を営むようになれば、すべての悲劇、すペての暗黒、すべての苦悩、すべての残虐行為、すべての憎悪、すべての戦争、すべての流血行為が地上から駆逐され、人間は平和と親善と愛の中で暮らすことになるものと信じます。」 シルバーバーチの霊訓3
この一節を読むだけでも人間に神という存在を正しく理解することは難しいということが分かります。が、それでもシルバーバーチは苦心しながら神を摂理として言語で表現してくれていることに感謝したいと思います。
シルバーバーチの言葉は私の抱いていた稚拙な神の概念を180度変えてくれた言葉ですし、人間のすべてが神の摂理を理解した生活をするようになるなら、地上の多くの人が抱えている問題が解決し、地上で起きている悲惨な出来事が無くなり、みんなが平和と親善と愛の中で暮らせるようになるのですから価値は絶大です。感謝しかないと思うのです。
多くの人は戦争や貧困がなくなり平和が到来することを望んでいますが、望みながらも実現に至らないのは神の摂理というものが全てを秩序正しく規制し支配しているという一点を知らないからです。人生が地上限りではなく死後にも永遠に続くという摂理に支配されていることを知らないがゆえに、地上限りの富や権力を求めてしまうのです。
最も大切なのは死後にも続く人生を歩むために、霊を成長させることであると知らないからなのです。
学校教育で基礎知識を学ぶように、霊的真理がみんなの共通の知識になったなら愛が生まれ親善と平和の世界になると思うと歯がゆい気持ちになります。
また神は全てを創造した根源ですから、全ての存在の霊的親ともいうべき立場にあります。その親がどこかの宗教のみに存在するはずはなく、誰かを特別に愛するということもないはずです。
未熟な私でさえ姉弟を同じように愛していますし自分よりも子どもの幸せを思うのですから、無限の心、無限の愛をもつ神がえこひいきをすることは有りえないことなのです。
全ての者が公平に平等に過ごせるように、神は法則を創られたのだとシルバーバーチの言葉から思いました。そして、その神はそれぞれの宗教ごとに存在するのではなく唯一絶対の存在として君臨しているのです。
さてさてシルバーバーチは神を完璧な摂理の働きとして宇宙の構想、経綸、組織の完璧さへ目を向けさせ、その全てが神の御業であり無限の心だと言っています。それは宇宙の中の地球という小さな星をみても分かることです。
地球は約365日をかけて太陽の周りを1周しますが、そのために日本では春夏秋冬という季節の巡りを感じることができています。
また地球自身も約24時間で自転をすることで朝昼夜という1日のサイクルが出来上がっていますし、潮の満ち引きも止まることなく繰り返され、これらの働きは狂うことなく太古の昔から続いています。
ほんの一部を知っただけでも神の摂理が狂うことなく働く完璧なものであることが分かりますし、この全大宇宙の構想も経綸もすべてが神の無限の叡智の御業であることを考えるならば、神の摂理に満腔の信頼をおこうという気持ちになります。人間がどんなに頑張っても、こうした摂理を変えることはできません。
人間の心や社会の決まりごとや国の法律は、その時の状況によって変わっていきますが神の摂理は永遠に変わらないのです。
一つ一つの相、一つ一つの生命、一つ一つの草花、一つ一つのせせらぎ、小川、海、大洋、一つ一つの丘そして山、一つ一つの恒星と惑星、一つ一つの動物、一人一人の人間、これらの全てが神の摂理によって規制され支配されているのです。これほど安心でき信頼できる法則はないと改めて思います。
例えば私たちの日常を考えてみます。朝起きて身支度をして朝食をとり学校や会社へと出かけ勉強や仕事をする。友人や同僚と会い昼食をとり、夜には勉強や仕事を終えて帰宅し夕食をとり清潔保持をし就寝しますが、朝目覚めるのは地球が自転し太陽が当たる場所へと移動するからです。そこに摂理の働きが見られます。(*1)
身支度をする洋服も植物の実や動物の毛、化学繊維を利用して作られますが、その全ての根源を創ったのは神であり私たちは神の御業によって衣類を身にまとうことが出来ています。
食事も植物のタネが土中に埋められ芽を出し成長し実りをもたらすからですが、その仕組みを作ったのは神であり植物の成長に欠かせない土や太陽光、水…そうした養分があるのも神の創造であり摂理によって管理されているからです。(*1)
友人や同僚がいるのも神の御業の現れです。目には見えない法則の働きで私たちは出会うことが出来ています。人間が出会うのも偶然や気まぐれの出来事ではないのです。相互にとって必要だからこそ出会えています。そう考えるならば誰もが大切な存在だと思えます。
1日を終えて体を温かい湯で癒し寝床に入って休息できる、その全てが神の創造があってこそ摂理によって規制された仕組みがあるからこそ出来ていることなのです。そして就寝後には肉体を離れた霊は誰もがいずれいく幽界へと赴いて、死後に必要な体験をしているのです。これほど完璧に規制されたものが地球上にあるでしょうか。(*1)
その他にも休日に散歩に行けば美しい花々が目に映り、きれいな声でなく小鳥に癒されます。雨や雪が降ったり嵐になったり地震が起きるのも全てが神の摂理があっての出来事です。(*1)
人間の生活と神の御業と摂理は切っても切れない関係にあることが見て取れます。
私たちは神の摂理の中、神の愛の中、神の御心の中で生きているといっても過言ではないのです。(*1)
神の摂理の中で生きる人間が摂理を理解し生活を摂理に従って生きるのは当然のことであり、そう営めば神の望む世界、誰もが互いに協力し合い愛し合う調和の世界が実現するのは理に適っているのだと強く思います。いえ、神はそう望んでいるからこそ摂理を用意したのだと思います。
その世界が到来するには全人類が神の摂理を理解するということが必須です。それは何十年、何百年もしかしたら何千年と先の出来事かもしれませんが、それでも未来に続いている現在を生きている者として神の摂理の存在を多くの人に知ってほしいと心から思います。
まずは自分自身が神の摂理に従って1日1日を生き、チャンスを見逃さず神の摂理の実在を一人でも多くの人に届けるべく努めていきたいと思います。
(*1)「関東シルバーバーチの会」という、「シルバーバーチの霊訓」を学ぶ読書会のメンバーが「あいのしんこと舎」を設立し、自費出版でスピリチュアリズムの知識を分かりやすく絵本にしました。
絵本は全部で「コトとシンのうちゅういちたのしいおはなし」 「コトとシンの10のどうして?」 「コトとシンのうちゅういちたいせつなおはなし」 「コトとシンのうちゅういちすてきなおはなし」
「コトとシンのうちゅういちふじぎなおはなし の五部作です。
緑の絵本からは死後の世界についてが分かり、水色の絵本からは地上世界に生きることの意味が分かります。黄色と白色の絵本からは神様の願いが理解できます。そして桃色の絵本からは死後にも生き続けることができる意味が理解できます。
学校教育では学べない画期的な絵本です。お子様から大人まで幅広い方々にお薦めの絵本です。
絵本は英語版、中国版もあります。ご興味のある方はぜひ AinoShinKotoSha STORE(English・简体中文)のホームページへ足を運んでみてください。
また、読み聞かせ動画の「あいのしんこと舎チャンネル 」からは、コトとシンシリーズの全巻を見ることができます。心に響く語りと可愛い絵とバック音楽(オリジナル曲)が心を和ませてくれます。
(*2)「シルバーバーチの霊訓」は、スピリチュアリズム・ブックスから購入できます。