鳥と犬と猫と、ときどき雀

ー鳥2羽と保護犬2匹と捨て猫2匹との生活を綴ったブログですー

カラスが石鹸を食べた!?

2022-12-15 | 日常のこと

先日のことです。夕食の時間に母が「庭の水道に置いてあった石鹸がなくなった」と話していました。石鹸を入れていたネットは残っていて石鹸だけがなくなる不思議なことに話は盛り上がり、「誰かが持っていたんじゃないか」「アライグマが手を洗うために持っていたんじゃないか」(空き家にアライグマが住みつき良く見かけます)と、みんなで大笑いしました。

そんな矢先、リビング(2F)の窓から見える隣家の屋根にカラスがとまり、下を覗いています。(目が横についているので、鳥は首をかしげて下を見ます)その覗いている先には、石鹸の置いてある水道があるのですが、下に降りることはなく飛び去っていきました。

母に石鹸が置いてあったか聞いてみると「今日は置いてない」とのことでしたので、獲物が無くて去って行ったのだと思われます。でもカラスは石鹸なんて食べるのか?食べても平気なのか?と思いネットで調べてみると…。

【石鹸の原料となるのは、「天然油脂」「脂肪酸」です。つまりは、多くが「あぶら」ということ。具体的には、パームヤシの実からとれる「パーム油」、ココヤシの実からとる「ヤシ油」や牛からとれる「牛脂」など。しかも、「あぶら」ですので、それなりのカロリーがあります。ですから、食べ物が不足している時には、ちょうど良い食料なのかもしれません。特に、石鹸を食べる時期は食べ物が少なくなる冬場が多いようです。つまり、好んで石鹸を食べているということではなく、他に食べ物がないために仕方なく食べていると推測されているようです】とありました。

そういえば、我が家の石鹸がなくなったのも11月に入ってからですので、寒い時期に食べ物不足で持って行ったのかもしれません。ちょっと可哀そうになりました。カラスも生きるために必死なのだと思うと…。

 

カラスと言えば、人間の出したゴミを漁って食い散らかしてしまう悪者・害鳥としての印象があります。私の住む地域のゴミ置き場は、今年に入り「ネット」から「組み立て式」の頑丈なものに変わり、餌の確保に困っているのでしょう。石鹸がなくなったのは初めてのことですので。

先日は「組み立て式」のゴミ置きの隙間に嘴を突っ込んでビニールを引っ張る姿を見ましたが、「また人間に嫌われちゃうからやめておきな」と声をかけてしまいました。

こんなカラスの石鹸事件から思うのは、本当に害といえるのは人間ではないのか?ということです。

12月に入り街にはクリスマスカラーのイルミネーションやツリー、サンタからのプレゼント、ケーキ屋さんではクリスマスケーキの予約販売など商戦がしのぎを削っていますが、とても悲しく思うことの一つはクリスマスといえば、七面鳥やチキンが食卓に並ぶことです。

とはいえ、私も「シルバーバーチの霊訓」を知る以前は、チキンを食べていましたが、今思えばなんとも自分の無知と強欲さに身震いがします。

 

でも何故、クリスマスには七面鳥やチキンをたべるのでしょうか。

感謝祭(クリスマス)の主人公は、イギリスからアメリカのマサチューセッツ州、プリスマ植民地に移住したイギリス人入植者たちです。入植一年目の厳しい生活に耐え抜き、最初の収穫を迎えられたことを祝ったのが感謝祭の始まりだといわれています。

彼らがこの地に到着したのは1620年で、この年の冬は寒さが非常に厳しく、イギリスから持ってきた作物は育ちませんでした。また凍死や餓死などで大半の入植者が亡くなりました。当時この地には先住民のワンパノアグ族が住んでいて、困窮極まった様子にトウモロコシや七面鳥の育て方を教え、トウモロコシの種や野生の七面鳥、衣類などを提供してくれました。そのお陰で生き延びることができ、翌年の秋には無事に収穫を迎えることができたとあります。ワンパノアグ族へ感謝の意を込めて共にご馳走を食べたとされたのが感謝際の始まりです。

それ以来、七面鳥はお祝いの席に欠かせない肉になり、感謝祭、クリスマス、結婚式など大勢が集まるパーティに登場するようになりました。この習慣がヨーロッパに伝わり、クリスマスのメニューとして定着したと言われています。

 

感謝祭から始まった習慣ですが、このシーズンに何羽の鳥たちが屠殺されているのかと考えると胸が苦しくなります。

「クリスマスシーズンは、肉のみならずケーキなど卵の需要も増えるので、生産も増やす→鳥を増やす→薬品による心臓肥大などで犠牲になる時も増えるとなるので、それらを含めると、数百万~数千万羽の鳥が犠牲になる」とあり、この悪しき習慣がなくなる日が来るのだろうか?来てほしい、と思ってしまいます。まさに害人です。

そこで、この悪しき習慣について触れているシルバーバーチの言葉を抜粋したいと思います。(*1)

「地上のクリスマスシーズンにも、愛の精神の発露が見られないわけではありません。それが親切と寛容の形を取り、また施しの精神となって表現されております。旧交を温め、縁を確認し合い、離れ離(ばな)れになったものが、一堂に会するということの中にも、それが見られ、またかつての恨みはもう忘れようという決意をさせることにもなります 

しかし残念でならないのは、それに先だって、大量の動物が殺害されることです。もの言わぬ神の子が、無益な犠牲とされていることです。平和の君キリストの誕生が、そうした恐ろしい虐殺によって祝われるということは何と悲しいことでしょう。なぜ平和を祝うために、罪もない動物の血が流されねばならないのでしょう。これはまさに地上世界の磔(はりつけ)です。罪なき動物に、流血の犠牲をしいて、平和を祝うとは。

いつの日か、愛と憐(あわ)れみと慈悲と責任感とが、人間を動かし、助けを求める動物たちへの態度を改めることになるでしょう。そうした資質が発揮されるようになって初めて、罪もない動物への容赦ない流血と残酷と無益な実験も行なわれなくなることでしょう。地上に真実の平和が訪れ、オオカミが小ヒツジと並んで寝そべることになりましょう」  シルバーバーチの霊訓11  P162〜P163

シルバーバーチの述べているように、平和を祝うために罪のない動物が無益な犠牲となるのは間違っていると感じますが、多くの人が動物が何のために存在しているのかを知らないし気に留めたこともないと思います。

私も以前、肉食をしていましたが、それが当たり前の食習慣だと思っていました。スーパーに行けば、様々な種類の肉が売られていますし、お惣菜や外食で肉がないものを探すのは大変です。また肉食をしても法律で罰せられることはありません。

肉食が良くないということや犠牲になっている動物のこと、そのために育てられる動物のこと、その動物がが食べる穀物や排出されるメタンガスなどが地上人や環境に大きく影響していることなど考えも及びませんでした。

が、現実にこうしたことは行われ、実際に起きていることを考えるだけでも、肉食は悪しき習慣なのだと思えてなりません。

さらにシルバーバーチは次のように述べています。

「人間は動物を食するために地上におかれているのではありません。身体的構造を見てもそれが分かります。全体として見て、人間は肉食動物ではありません。

動物界にも進化の法則があります。歴史を遡ってごらんなさい。有史以前から地上に生息して今日まで生き延びている動物は、消して他の動物を食い荒らす種類の類のものではないことがお分かりになるはずです。

ですから、これは人間の責任に関わる問題です。人間が進化して、その当然の結果として霊性が発揮されるようになれば、イザヤの言葉が現実になります。すなわちオオカミが子ヒツジともに寝そべり、仲良く安らかに暮らします。人間も、その霊的原理を実行に移せば、みんな仲良く平和に暮らせるようになるのです」 シルバーバーチの新たなる啓示 P21ー22

 

このシルバーバーチの言葉は、とても心に痛く響きます。

太古には生活のために野生動物を狩っていたのだろうと想像しますが、文明が発達し、電子機器も発展し、今や宇宙にも旅行に行くような時代なのに、食において多くの動物が犠牲になるのは何かおかしいと感じますし、本来人間は構造上、肉食をする動物ではないのですから、やはり肉食は人間の責任であると思います。

同時に、肉食がまかり通っている地上は進化が低い世界であるのだと痛感します。とはいえ、その進化の低い世界で私自身、成長のためにもがいているのですからクリスマスシーズンにいつも感じる空虚感をオオカミと子ヒツジが寝そべる安らかな世界になるための実践の力に変えていきたいと思います。(*2)

たった一人のすることなので、「こんなことで地球は変わらない」と思う方もおられるでしょうが、たった一人が、いつしか大きな流れへとなっていくのですから、その一滴であると思って、いつの日かみんなが肉食が悪しき習慣であることに気づく日がくることを祈願して頑張ろうと思います。

 

最後にシルバーバーチの言葉で終わります。(*1)

「それとは別に、無益な殺生が行われています。食料とするための大量の屠殺、スポーツという名のもとでの狩猟――こうしたものには弁解の余地はありません。生命は神聖です。大霊のものだからです。生命に意識が芽生え、そして人間的形態をとれば――いえ、それ以前の動物形態の段階においてさえも――尊厳をもって取り扱われるべきです。生命を安っぽく取り扱ってはなりません。生命の一つひとつが大霊の表現なのです。人間には生命をこしらえる力はありません。ならば、その生命が顕現しようとする身体を破壊することが人間に許されるはずがありません」 

スピリチュアリズムによる霊性進化の道しるべ P224-225

 

 

(*1)「シルバーバーチの霊訓」、「スピリチュアリズムによる霊性進化の道しるべ」は、スピリチュアリズム普及会で出版されています。
 
(*2)  「関東シルバーバーチの会」という、「シルバーバーチの霊訓」を学ぶ読書会のメンバーが「あいのしんこと舎」を設立し、自費出版にて「シルバーバーチの霊訓」というスピリチュアリズムの書籍から、その知識を分かりやすく絵本にしました。

「コトとシンのうちゅういちたのしいおはなし」   「コトとシンの10のどうして?」  「コトとシンのうちゅういちたいせつなおはなし」  「コトとシンのうちゅういちすてきなおはなし」 

「コトとシンのうちゅういちふじぎなおはなし」の5作がありますが、自分がどんな存在であるのか、どうして地上に生まれてきたのか、神はいるのか、神とはどんな存在なのか…学校教育では学べない地上人生の生き方が学べる貴重な知識が織り込まれています。 クリスマスの時期、多くの方に読んでいただきたい絵本です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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