2011年3月11日は東日本大震災が起きた日です。
今年で11年が経ちました。
この日が来るたびに、当時の事を思い出します。
沢山の被害や被害者を生み出した震災の日、私は自宅から約15キロの距離にある、子どもの高校入学の進路説明会に参加していました。
私は南関東に在住していて当時震度5強の地震がありましたが、体育館にいたために「地震だね」と思ったくらいで、帰りの電車が動いておらず、携帯電話も繋がらない異様な光景に驚きはしましたが、こんなにも大きな被害だと知ったのはずっと後の事でした。
電車が動いていなかったので、15キロの道を歩いて帰宅することにしましたが、3月なのにその日は寒く雪がちらついたりしていました。
家近くは停電していて、車も走っておらず真っ暗な道をひたすらに歩きようやくたどり着いた家も真っ暗で、同居の母と息子が肩を寄せて待ってくれていました。
私でさえ東日本大震災の日のことを鮮明に思い出すのですから、多大な被害に遭われた皆様は、もっと苦しく辛い思いや日々を過ごしていたのだと思うと、胸が痛みます。
少しでも心が癒されていかれますことを心より祈りたいと思います。
さて、その東日本大震災の被害は人間ばかりではありません。
当時飼われて動物も野生の動物も、植物も大きな被害にあいました。
震災により死亡した頭数については、青森県で少なくとも31頭、岩手県で602頭、福島県では約2500頭と報告があるほかは不明とされています。
一方、猫については犬のような登録制度がないため、いずれの自治体においても、震災以前の飼育状況や震災による被災状況がほとんど分かっていません。
我が家では鳥を2羽と犬2頭、猫2匹を飼っていますので、災害時の避難の在り方を良く考えます。
自分たちが助かったとしても、置き去りにした動物のことをずっと後悔するだろうと思います。
たとえ避難所に連れていくにしても、猫は難しいだろうと想像しますし、どの子も大切な仲間なので選ぶことはできません。
そんなこんなで我が家では避難所にはいかず、何とか自宅で過ごすことを考えて備蓄をしています。
動物を飼われている方は、きっと私と同じように災害が起きた時のことを考えると思います。
それにしても地震や台風はどうして起き、こんなに大きな被害をもたらすのか…、神も仏もありゃしない…と思ってしまいますが、シルバーバーチはそうした自然災害に対して驚きの見解を示してくれています。
「シルバーバーチの教え」(*1)と「シルバーバーチの新たなる啓示」から自然災害について述べられた箇所を抜粋します。
質「なぜ神は、地震や火山の噴火などの発生を許すのでしょうか。」
答「そのように“なぜ神は”という問いを発するとき、あなた方は大自然の法則の働きに疑念を抱いているのだということを忘れないでください。
私は、法則というものが存在すること、そしてその法則に関わる私の体験をお教えしようとしているだけです。
地震というのは物質界の進化における浄化作用の一つです。
物質界はまだ進化の完成段階にまで達していないのです。」
質「その場合、地震によって亡くなった何の罪もない多くの人々は、地球の進化の犠牲者ということになります。
それでは公正といえるでしょうか。」
答「死者になることが悲劇であるかのようなご意見ですが、私はそのようには考えません。
私に言わせれば、死は魂が自由を獲得するための素晴らし時なのです。」
質「地震で亡くなった人々はすべて、それが他界する時期だったということでしょうか。」
答「はい、そうです。
ただ、そうした形で死を迎えたことについては、前世の所業(カルマ)が絡んでいます。」 シルバーバーチの教え・上巻 P176-177
ーーーーー
質「台風のような自然災害によって死亡した場合、それは偶発事故による死ということになるのでしょうか。
それともやはりその人の運命たっだのでしょうか。」
答「もしもその“偶発事故”という用語が、因果律のリズムの範囲外でたまたま発生したという意味でしたら、私はそういう用語は使いたくありません。
事故にも、自由意志によって“死期”を延ばすことができるケースも沢山あります。
そうした複雑な要素の絡み合いの中で人生が営まれているのですが、基本的には自然の摂理によって規制されております。」 シルバーバーチの新たなる啓示 P20 (ハート出版)
私が初めて自然災害についてのシルバーバーチの見解を聞いたとき、とても驚きました。
地震や噴火、台風など自然災害は進化の途上である地球の浄化作用の一つであるということに。
しかし46億年前に誕生した地球が、多くの地殻変動や気候変動をしながら緑豊かな地球へと変化してきたことを思えば、長い長い目で見るならば、確かに浄化作用の一つという言葉に納得ができます。
地球の進化を促す摂理の働きなのだと…。
またシルバーバーチが死を悲劇とは考えていないというところに、私たち地上人との大きな違いがあるのだと思います。
以前の私も、死は悲しいこと恐いことと考えていました。
大好きだった父が他界したときには、二度とあの笑顔を見れないこと、触れられないこと、話すことができないことに絶望しました。
でも死は霊界への関門で、死んでいなくなってしまったと思っている大切な人々も、地上で経済的に精神的に法的に病気に、その他、地上という場所で暮らすが上のしがらみや束縛から解放されていることを思えば心は癒されます。(*2)
そして亡き大切な人は、今も私たちの側で見守っていてくれいていることを思うと、温かな気持ちになり心強く思えます。
これからの日本はいつ大きな地震が起きてもおかしくないと有識者たちも述べていますし、数年前から富士山の噴火の話もありますので、大きな災害に見舞われることが予想できますが、そんな時にはシルバーバーチの言葉を思い出して、地球の浄化作用の一つとして自分の宿命として受け入れていきたいと思っています。
たとえ被害にあって死がまじかに迫った時にも、霊界で魂を自由にできることを思いながら喜びをもって迎えられるようになりたいと思います。
そして大切な仲間たちと共に乗り越えていきたいと思います。
(*1)「シルバーバーチの教え・上巻」は、スピリチュアリズム普及会で、自費出版されています
(*2) 「関東シルバーバーチの会」という、「シルバーバーチの霊訓」を学ぶ読書会のメンバーが「あいのしんこと舎」を設立し、自費出版にてスピリチュアリズムの知識を分かりやすく絵本にしました。
その中の「コトとシンのうちゅういちたのしいおはなし」には、「人間は死後どうなるのか?」が、「コトとシンのうちゅういちすてきなおはなし」には、地震や台風、雷などの自然災害についてが描かれています。
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