のすたるじあ

半年ぶりに、前住んでいた街を歩きました。車で通り過ぎるのと違って、一歩一歩足もとから、住んでいた頃にタイムトリップするよう。駅も、銀行も、郵便局も、スーパーも、その頃のまま。ほんのちょっと前のことなのに懐かしくて、不思議な感覚でした。

半年の間に変化していることもありました。一人暮らしの部屋として最高だった我が城は、新しい城主のものとなっていました。見慣れた景色の中に見慣れないものがあると思ったら、新しい店ができていました。昭和の歴史を感じる古い団地があった場所は更地になっていました。

私がいなくなっても、街はほぼ変わらず今もそこにあること、
私がいなくなってから、知らぬ間に街が少しだけ変わっていたこと、
そのどちらもなんだか切なくて、心がぎゅーっとなりました。