3日めの朝8時過ぎ、到着したルクソール空港から、一旦ホテルに向かい、荷物を降ろして、ガイドさんと合流し、いよいよ遺跡観光に出発します。
予約していた日本語ガイドさんは、期待以上に日本語が上手で、きれいな日本語は日本人以上で、感動しました。
もちろん知識は豊富で分かりやすく、時々ユーモアを交えて説明してくれるので、とても楽しい観光になりました。
ハトシェプスト女王葬祭殿
●ルクソールの家
車で走っていると、このように屋上が未完成のような建物がたくさん見られました。
これは、子供や孫が結婚して家族が増えた時、どんどん上に建て増しするため、柱だけ先に造っておくそうです。
日本人からしたら、未完成のまま放っているようで見栄えが悪いけど、エジプトは大家族で生活するので、このような習慣があるそうです。
こんな立派な家も屋上には、次の家族のために柱だけ作っています。
ところ変われば、家も違って面白いですね。
●メムノンの巨像 Colossi of Memnon
ハトシェプスト女王葬祭殿の前に、メムノンの巨像を見に行きます。
2体とも、アメンホテプ3世(ツタンカーメンのおじいちゃんで、在位は紀元前1417~紀元前1379)の像。
元々、この像の後ろには葬祭殿があったのですが、後の王たちが、石を持ち去ってしまったそうです。
メムノンとは、ギリシャ神話に登場する王メムノンに由来するそうで、後にメムノンの巨像と名前を変えたそうです。
ローマ時代の地震によって崩れてしまい、その後、風が吹くと音が鳴るようになって、多くの観光客を集めましたが、残念ながら、212年に修復工事が行われ、音は鳴らなくなったそうです。
右の像、スターウォーズのダースベイダーに見えるのは私だけ?(笑)
黒く塗ったら似てますよね?
●ハトシェプスト女王葬祭殿 Hatshepsut Mortuary Temple
紀元前1458年に亡くなった、ハトシェプスト女王のために造られた葬祭殿。
今回、特に行きたかったハトシェプスト女王葬祭殿。
忘れられないのは、1997年、テロリストによる銃の乱射事件で、62名が犠牲になり、そのうち10名は日本人観光客でした。
その後、エジプトの有名な観光地は、警備が強化され、入場前に荷物検査をするようになったそうです。
駐車場からゲートまではだいたいお土産屋さんのアーケードを通ることになり、日本語で次々に声をかけられますが、無視して進みます。
駅の改札のようなところで、QRコードをかざして入場します。
時代は変わりましたね。
入場すると、遠くに葬祭殿が見えて、胸が熱くなりました。
ホント来たかったんです、ここ(^^)
この電動カートで近くまで送ってもらえるので助かります。
とにかく暑くて、私たち、1分でも1秒でも歩きたくないんです(^^;
葬祭殿に向かって、右側の斜面に彫られているのは、貴族や家来たちのお墓で、まだ一般公開されていないそうです。
この辺りでカートを下りて歩いて行きます。
ワクワクするけど、暑すぎてつらい(> <)
近づいてきました!
後ろの山と葬祭殿の迫力がすごくて、圧倒されます。
これは、ミルラという木の切り株で、ハトシェプスト女王が交易をしていたプント(今のソマリア)から取り寄せたものです。
女王はアフリカの国々と交易をして、エジプトに様々なものをもたらした功績のある、賢い女性だったようです。
葬祭殿へ向かう参道の両側には、たくさんのスフィンクスが置かれていたそうです。
これは復元されたものです。
そして、葬祭殿のすぐ手前にはハヤブサの像。
なんかかわいくて、強そうには見えないですね(笑)
まず1階の壁画を見に行きます。
ガイドさんが詳しく説明してくれるのでよく分かりました。
でも、暑さで朦朧としていてあまり記憶がありません(^^;
簡単に言うと、ハトシェプスト女王が交易で得た様々なものを描いて功績をアピールしたり、自分が神の娘であることを描いて国民にアピールしたようです。
この壁画は神の洗礼を受けるハトシェプスト女王が真ん中に描かれていたのですが、王位を奪われた義理の息子トトメス3世によって、女王の死後、削られたそうです。
古代エジプトの壁画ってロマンを感じますよね。
次は2階です。
割ときれいな形で残っている、ハトシェプスト女王の彫像。
男装をしているそうです。
男性社会で20年もがんばった女王、強い人ですね。
女王の彫像を抜けると、奥に最も神聖な、至聖所があります。
シンプルな造りですが、聖なる場所って感じがします。
至聖所の壁には、くっきりと鳥や牛などが彫られていて、きれいに残っていました。
これで感動のハトシェプスト女王葬祭殿の見学は終わりです。
ルクソールでは、特に見たかった場所なので感無量でした。
帰りはカートの送迎がなくて、歩かないといけません。
は~暑すぎる~(> <)
しゃべる気力もなく、3人とも無言で歩くのみです。
●大理石工場
ツアーではお決まり、お土産屋さんの立ち寄り。
断ることもできたけど、「きれいなトイレと冷たい飲み物がありますよ」に釣られて寄ることにしました(笑)
大理石工場と売店
彫っているところを見せてもらいました(半強制的に 笑)
この置物は暗闇で光るんですよ。
実際、店内を暗くして見せてくれました。
店員さん曰く、大理石の粉で作っているとか・・・聞き間違いかな?
この猫ちゃんを自分用に買いました。
エジプト旅行で買った、自分の物はこれだけです。
エジプトでは、昔から神の化身と言われ崇拝されてきた猫、ちょっとお高いけど、買ってよかったです(^^)
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