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道後温泉と紅葉<母の誕生日をホテルのディナーでお祝い>

その日は、小田深山渓谷で紅葉を見て、17時頃、道後温泉のオールドイングランド道後山の手ホテルに到着しました。
ディナーは18時に予約していたのでちょうどいい時間です。
それまで母を部屋で休ませて、私は館内の写真を撮ったりして、18時に1階のレストラン「キングオブダイニング」ヘ向かいました。


母の85歳の誕生日祝いなので、デザートに「お誕生日おめでとう」のメッセージをつけてもらいました。




●ディナーのレストラン「キングオブダイニング

ホテルは満室だったので、ディナーは2部制になっていて、1部は17:30~18:00スタート、2部は20:00~20:30スタートでした。
母は21時頃の就寝なので、迷わず1部の18:00スタートにしました。

ほとんどの人は17:30からスタートだったようで、18時に行った時はほぼ満席状態でした。
レストラン内の写真は撮れなかったので、4年前に撮った写真を投稿しますね。


4年前に撮ったキングオブダイニング
おしゃれで落ち着いた雰囲気は、4年前と同じです。


母の食事を手伝うため、一番奥の窓側のテーブルを用意してもらい、このようにテーブルセッティングをしてもらいました。
母のナイフとフォークは片付けてもらって、お箸を用意して頂きました。


窓からはハートウェルテラスのクリスマスデコレーションが見えて、気分が上がります。

●フランス料理のコース料理

予約した宿泊プランのディナーは「エトワール」というコースでした。
ホームページでメニューをチェックすると、1ランク上の「グルマン」コースが魅力的だったので、差額にて変更できないかホテルに相談したところ、快諾して頂き、しかも1人エトワール、1人グルマンでもいいと、柔軟な対応をして下さったのです。
その差額、2,200円(税込)は地域共通クーポンで支払えるのも嬉しいじゃないですか(^^)

ということで、エトワールとグルマン、2コースの料理写真になりますので、大量になりますが、最後までご覧頂ければ嬉しいです。
分かりやすいように、コース別に写真を並べてみました。

母がエトワール、私がグルマンと決めず、お互いの料理を少しずつ食べたので、2コース味わったことになり、とてもお得な気分です(笑)

<エトワールコース>




フォアグラのフラン
ムースのような感じで上品なお味でした。
母は人生初のフォラグラを気に入ってくれてヨカッタです(笑)

次の「マグロとエビのテリーヌ モザイク仕立て」は、写真が見当たらないので、撮り忘れてしまったようです。
すみません!


かぼちゃのクリームソース
普通に美味しかったです(^^)


タイのパン粉焼き カレー風味 白ワインソース
カレー風味は間違いないですね!
香ばしくて美味しかったです。


お口直しのソルベは柚子でした。


メインは、「牛フィレ肉のステーキ デミグラスソース ア・ラ・モード 小さい野菜添え」でしたが、私がお肉NGなので、抜いて頂くようお願いしたら、魚料理を作って下さいました。
これは私が食べて、グルマンのステーキを母に食べてもらいました。
確か、鯛だったと思いますが、忘れました(^^;


パティシエ特製デザート

<グルマンコース>

久しぶりにフォアグラが食べたかったので、「フォアグラのステーキ」に目がくらんで、このコースを選びました(笑)
私、お肉は牛、豚、鶏、羊、猪、馬など、すべて苦手なんですが、フォアグラは好きなんです(^^;
て言うと、よく苦笑いされます(笑)




穴子と牛蒡のテリーヌ
一緒にスパークリングワインを頂きました。
母はいつものようにジンジャーエールです。


繊細で美しいですね~。


フォアグラのステーキ 愛媛の伊予美人里芋とポルト酒のソース
フォアグラ、何年ぶりだろう~(> <)
美味しくて幸せです♡
でもちっちゃいです(笑)
メイン料理じゃないからこんなもんですね(^^;
味わって食べました~(^^)
母も美味しい!と初めてのフォアグラに感動していました。

ちなみに伊予美人という愛媛特産の里芋はねっとりして美味しいんですよ。
伊予美人のコロッケが大好きで、冷凍室には必ずストックしてます♡


オニオングラタンスープ
これは誰もが好きですよね。
間違いない味。


瀬戸内海産の平目のパートフィロ包み ニュブール風
難しい言葉が並んでいますが、外はパリパリしてて、中の平目はホクホクで、ソースも美味しくて、絶品でした。


イチジクのソルベ
これは初めてですが、爽やかで美味しかったです。


牛フィレ肉のお芋の包み焼き マデラソース
ポルトガルのマデラ酒の甘味とコクのあるソースだそうです。
私は1口だけ頂きましたが、柔らかくてお肉の臭みがなくて、美味しく感じました。


母が食べやすいよう、ひと口サイズにカットしてもらいました。
(食べかけのお皿ですみません!)
結構な量でしたが、母は美味しい、美味しいと、びっくりするほどバクバクと口に運んでいます。
心配して、「ゆっくり噛んで。」と何度言ったことか(笑)
でも食欲があって嬉しいです。


パティシエ特製デザート
こちらに「お誕生日おめでとう」のメッセージを付けてもらいました。

よくある、誕生日のお祝いソングや、店員さんが集まってお祝いしたり・・・そういうのは要らないので静かに持ってきて下さい。とお願いしたところ(いずれにしてもコロナ禍ではそういう演出はないでしょう。)、なんと、オルゴールでハッピーバースデーを鳴らしながら、デザートを持ってきてくれたんです。
若いイケメン(マスクですがなんとなく 笑)ウェイターに「おめでとうございます!」と言われ、母もご満悦です(笑)
隣のテーブルの人たちにはオルゴールで気づかれてしまい、小さく拍手を頂いて、なんだか心が温かくなりました(^^)

それにしても、オルゴールとはなかなか粋ですね。
静かにお祝いしたい私たちにぴったりでした。



2コースとも、全部美味しくて、目と舌で楽しませて頂きました。
更にすばらしかったのは、サーブのタイミングが絶妙だったこと。
満席でお忙しいのに、ちょうどいいタイミングでお料理を運んで下さるのです。
最高のお料理とサービスに感動し、いい85歳の誕生日祝いになりました。
また来年も再来年もお祝いできたらいいな~(^^)


クリスマスツリーとレストランを外から撮りました。
ロマンチックですね。(4年前の写真です。)

ここで少し母の症状と介護について触れさせて頂こうと思います。
母は8年前、77歳の時に様子がおかしくなり、あちこちの病院で検査を受けた結果、3ヶ月かかってやっと「突発性正常圧水頭症」と診断されました。
脳内に溜まった髄液を流すため、これまでに2回手術を受け、頭から腰の辺りまで、左右に1本ずつ細い管が入っています。
私なら怖くて怖くてたまらないのに、当時の母は感情があるのかないのか分からない状態でしたが、「手術を受ける」と答えたのです。
頭から首にかけては管の部分が盛り上がっていて、胸やお腹のあたりには手術の跡が残っているので、それを見る度に、よくがんばったな~と胸が熱くなります。

水頭症の他にも、圧迫骨折、右大腿骨の骨折、誤嚥性肺炎で、入院や手術を繰り返してきましたが、その度に、痛みに耐え、リハビリをがんばって復活する母は、我が母ながらあっぱれです。



母の介護を始めて8年経ちますが、今、どんなに大変なことがあっても、母が最悪の状態だった(寝たきりになり、身の回りのことが何もできなくなり、私のことも分からなくなってしまった)頃に比べると全然マシと思ってがんばれます。

壮絶な介護の時期を乗り越えられたのは、親身になってくれるケアマネージャーさん、ヘルパーさん、介護施設の皆さんのお陰です。
特にケアマネさんには泣きながら相談したことも何度かあり、本当に助けられました。
いつも支えて頂いて感謝です。

親の様子がおかしいと感じたら、一刻も早く介護認定をしてもらって、担当のケアマネさんを決めてもらって、とにかく何でも相談することをお勧めします。
私の場合、どこまで相談したらいいんだろうって、遠慮してつらいことはあまり言わなかったのですが、今思えば、最初から何でもぶつけたらよかったなと思います。
そして、ヘルパーさんは介護のプロなので、できるだけ頼って、介護の技を教えてもらったらいいと思います。
目からうろこの技をたくさん教えてもらって、お陰でずいぶん介護が楽になりました(^^)

8年前の母の状態を考えると、85歳の誕生日をおだやかに祝えるなんて奇跡のようです。
かつては感情をなくした(ように見える)母が、きれいなものをきれいと言い、美味しいものを美味しいと感じる、普通の幸せがいつまでも続いて欲しいと願ってやみません。


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