にざかな酒店

反転の殺戮の反転、幕間

というわけで、李々ルートのプロローグです。
李々ルートはちょっとややこしい読み方をして、魅厘ルートの三話の途中の皆月家に泊まってく?という話がでたところまで読んでから泊まってくを選択した続きだと思ってくださいー。
李々ルートって言ってますが、割と魅厘ルートありきなあげく、なんかあんまり月影と李々の話にならなさそうな…魅厘ルートをもうちょっと掘り下げるとこんなんみたいな感じです。魅厘ルートも大概月影との話じゃなかったのでその辺はわかっていただけたら~…。
ちなみに、扉絵はなんとなく皆月家集合させましたが李々さんの独り言です。

ところで、おまけでつけますが、今までの読めない漢字
刻停間(ときとま)街のなまえ。
皆月空斗(かいづきからと)人の名前。ややこしいことに街を発展させた同じ字で「みなづきそらと」さんもいるという設定です。字は簡単な字ですがこの読みはあんまりあてないことに最近気づきました。
李々(りり)(双子の妹の方)琉留(るる)(双子の姉の方)です。魅厘(みりん)あたりはちょっと難しいけど読める範囲内かなあと…。
では続きどうぞ。
反転の殺戮の反転幕間

私の、血のつながった家族は双子の姉だけ。
父と母はどうやら、この町の外にいったらしい。この町の外は、もしかしたらブラックホールのようになっているかもしれないと言われている。
この町では、だいたいのことが充足されるようになっていて、外に行こうと言う考えを持つ事自体が変わり者のよう。変わり者っていったら、だいたいみんな普通に考えれば変わり者で、この町は超能力持っている人が普通の人。それもそのはずですよね。
この町は超能力者の流刑の島みたいなものなのですから。
もともと、手に負えなくなった能力者たちを閉じ込めて実験においておくっていう考え方で、言ってしまえば、この町にいる時点で未来がないー、みたいな感じです。
未来がないっていったって、生きてるものは生きてるのです。
血はまったく関係のない実質親分の姉分と、もひとつおまけもいますし、まだ恵まれてるといえるでしょう。
世の中、かわいそうなことは下をみれば切りがないのです。
かわいそうな人たちっていうと、その方がかわいそうな気もします。そのかわいそうを口にした時点でちょっと見下しはいってるというか、ええ。
自分の事かわいそう、って思うとその時点で負けてますよね。
人類はなんでもできるかわりに、一番大事なものを失ってます、みたいなもの。
よくわかりませんね。

私の双子の姉は、言葉にするとがんばりやさん。
よく気がついて、ささっと動いて何事もなかったかのようにさっとフォロー。
っていうと完璧超人のようですが、これで結構足りないのです。
ドジでもとろくもないのですが、ちょっと仕上げが自分の事になると雑かなあ…。
あと、違う仕事をいくつも同時にまわされるとなにかひとつくらいは抜けてしまう、とか。
それは私もありますが。
妙な失敗作ばっかり作ってしまうハンドメイド、とか。
ちょっと笑ってしまいますが、あまり人ごとではありません。
私が、人間という生物自体が神様の失敗作だと思っているから。
人間という理屈はすでになにかおかしい。
これしよう、しては駄目?ではそれは誰、何に影響があるのか。
真面目に考えれば考えるほど、ぐーたらになっていきます。
姉は、その影響が誰が喜ぶ事なのか、を基準に考えているようです。
それは賢い。すごく建設的ですね。
でも特定のだれかさん基準はちょっといただけない。魅厘様はともかくとして。おまけは駄目よおまけは。
あれはどう見ても誰がみても唐変木でしょう。

少し学びました。
能力があるなら、使うのが筋でしょう。
誰かの喜ぶように。
糸の切れたまま踊るからくり人形のように。
誰が。
自分の主人は自分であるなどと言えるでしょう。
心は勝手で我がままになりません。

何が悪くて、何を排除すればいいのか。
誰も気づかないままに。
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