か、可哀想すぎだけど最悪の事態を免れるにはこれしか!!これしかないの!!(爆)
ってことで、これで決行ー。
しかし夢のシーンもダイジェスト的に色々入れていくとよっぽどの真面目にやれと言いたくなってくるって言う話ですよね…、これでいいのだろうか、新生右手の鳥…。
作者は悩みつつ、色々と放り込んでいくのです。はい。
まあ、いつ死ねが笑うとこなかったからこれはいいんじゃないかな。(開き直った)
あ、あとね。割と重要ないつ死ね補足説明で、あの李々さん事件の事件の内容をお嬢様育ちで下ネタなんてさっぱり教えられていなかった清らかな魅厘さんはさっぱり事件自体がどう言うものであるかを「そも理解していなかった」と言うの、ちゃんと言っとかなきゃならんかったかな、と思って。
そりゃ彼女が事件の内容を理解してたらそんなもん即殺戮にいたる!でしょうとも!ってやつですからねー…。なんでみんながそんな色々な行動に出てるのかまーーったくさっぱりわかっていない、と言う。
おじいさま。当主の育てかた、思いっきり間違っています…(爆)
でもみんな「魅厘さんには清らかでいて欲しい」ので、雁首そろえて思いっきり誤魔化すしかなかったのであった…。どうやってごまかし切ったのやら。ほんとに。特に空斗。何か傷害事件か何かとすり替えたんでしょうね。多分ね。
で、うっかり明日まで更新待てなかったのでこの上に一話もくっつけちゃいます。えい。
読み飛ばし、注意よ!!結構彼らのおしゃべりが楽しいので短文とか言いつつ文が結構な分量です。
右手の鳥プロローグ
「始まりは事故 鳥 青い空 泣いている彼女 炎」
俺の記憶の底にある変な記憶。年の割には体の小さい彼女が泣いている。車を走らせていたのは、彼女の父親ではなかったか。
あの彼女の姿が、なぜか夢の中で毎日会っている彼女に重なって。
同一人物ではない、と思うのだが。ずいぶんしっかりとした父親がいると言っていたし。
それにしても、なんで彼女は俺のことトリノくん、なんて探偵の助手みたいな発音で呼ぶのだろう。
彼女は、貴志美諒子。
俺は記憶力の無さと意識の薄さで何浪かして入った大学で、初めて彼女に出会った。
「鳥野、お前写真に映んないんだな いつも変な写真」
さらに夢の中でよくわからなく記憶がまざる。このセリフをいつも言うのはまたいつも会う顔の小弥山映。そんなセリフを言う割にはなぜかいつも俺のことをうっかりファインダーに入れてしまってああ!また鳥野が映ったあああ!!またフィルムが!!と泣いている。
うん、まあ、今の俺なかなかよろしくやってるよな。
昨日は諒子と小弥山でミスコンがどうとか楽しく話ししてたし。そういえば、ミスコン?またぐるぐると記憶が混ざる。
「いつもニアミス学校の美少女なぜ俺だけ会えないのかな」
噂の文月小夜香だ。いつも黒い服に赤いストール巻いてるって言う。その噂聞いてるだけで美少女みたいな女(大学生だから美女でいいのか、でもなぜか美少女と言いたい)なぜか同じグループ?みたいな共通の友人が何人もいるくせに、なぜか俺だけいつも会えない。ニアミスばっかりだ。どうなってるのか、この世の中。まあ、諒子がいるからいいけども。いいけどもな。
「そういえばあいつアオレンジャーって噂 そんなことしてたっけな」
諒子がいつも呼ぶアオレンジャー、いつも青い服着てるからアオレンジャーだねって言う皆月空斗だ。でもあいつたまたま俺のこと見る目なんか目つき悪くなってるよな。あれきになる。
なんか色々混ざって最初見た夢なんだったか、なんだったか。
記憶力と意識が薄いはずだ。どんどんと移ろいすぎじゃないか。
そして俺はようやく目覚めた。
えーーーーと、なんて夢、見てたんだっけ。
いつものことだがわけわからん。
私は、あれからのことを思い出す。四年の長かった復讐までの期間。
「お父さんに見せられたお母さんの殺害ビデオ 犯人グダグダ」
ほんっとうに思い出すだに腹の立つ。変態達が寄ってたかってお母さんを!
そう、あいつらは変態だった。とんでもない、カニバリズム趣味の集団。…が、どう言うわけかメンバーの一人が言い出した。殺した後である。なあ、こいつ、食うにはちょっと…なんて言うか、可愛すぎない?それ、殺す前に言えっての、って言う話である。
「グダグダだったらなんで殺人だけ完成するのか、ほんと」
そんなこと言ったって困るよ、これから食おうと思ってビデオ回してんだぞ。ほら、凶器だって用意して。ほら見てこのハンマー。この刃物。素敵。俺はやっぱ、放火の方が好きだな。炎って萌えるじゃん。え、お前まで。
だったらお前らが焼け死ねっちゅー話やねん。
どこまでふざけてんだ、お前ら。そんなわけでしっかり放火されて、結局その、犯人たちは生き残ってのうのうといきているわけでして、ええ。そんなわけですがしっかり殺されてしまったので私は復讐を開始します。もう、耐えられない。そんなことで人の家族を。うっかり笑えてしまうビデオなおかげでお父さんがとても世間に真実は言えなかった、と言う話である。しかし、復讐。私にここまでの笑える復讐は無理なので、真面目にやるしかしょうがないんだろうな。
まあ、超能力あるからなんとかなるか。
復讐を、開始します。
ところで、本当は四年前お父さんはお前がやつらに犯されたことにしてそれで犯人たちを殺して回ると言う筋書きにしよう、って計画立ててくれたはずなのに、あの時わけのわからない空斗さんの能力のおかげで本当はそんなことされてないってことがわかったから、四年経って正しい記憶が戻っちゃったんじゃないの!!人の計画無駄に踏みにじるから余計に腹の虫がおさまらない。
ああ、やっぱり私は。悪い子ですね、お父さん。
悪い子に正しく、正しい復讐を。
短歌短文リメイク 右手の鳥1
「何回繰り返すのかこいつ俺は写真に映らないと言うに」
ああ、また鳥野が映ったぁあー!と聞きなれたセリフ。もう、もう全くー。
さっきの鳥、綺麗だったのに。
鳥?鳥だよ、白い鳥。青空をヒューって。
何か赤いものが頭をよぎったような。
あれ、お前、なんで泣いてるの。
ーーーえ?なんでだろ…?
「写真に写るはずだった鳥 俺の右手から飛ぶ幻想」
なんでそんな幻想をするのか。俺はおきながら夢でも見てるのか。
そんな朝を通り越し、授業を通り越し、昼休憩を通り越し、色々通り越して放課後。
諒子が発足した日常の謎委員会は集まっていた。諒子と俺と小弥山と時々皆月、である。
日常の謎委員会は日常の謎を拾い集め、論文(って言うのか)を時々冊子にして発表するという変わった委員会である。正直、俺はかなり諒子に面白がられている。
なんてったって、写真にまともに映らないし、なぜか美少女には会えないし。
ほんとに今日もニアミスだったよね。この委員会に小夜香さん引っ張ったら流石に会えるだろうけど、面白くないしなあ。
そういえば文化祭だろ。小夜香さんミスコンに出ないの?
口説いてるけど出そうなイメージないねー。
「文化祭ミスコンの話しかせんのかこいつらと俺は冊子を」
それにしても、諒子のネタってほとんど俺じゃないか。恥ずかしい。日常の謎を背負って歩いているのか、俺は。小弥山は心霊写真とか写真ネタばっかりほんとにもう。あれ、そういえば皆月ってこれ、幽霊部員じゃないのか。何も書いてないぞ。おい。
と真面目に突っ込んでいたら小弥山と諒子と皆月の会話が再び聞こえてきた。
「一度会いたいその清らかすぎる彼のいとこ 会いたい会いたいよ」
どうせミスコンなら、その清らかすぎるアオレンジャーのいとこってあってみたくない?出てくれないかな。ミスコン。
俺も見たいなー。その魅厘「様」っての。
あの人水着着たことあるかどうかも怪しいよ。それにあの人町の偉いさんだからミスコンなんて出たらなんて言われるか。ただでさえ口うるさい長老さんついてるし。
ええー、でも顔見るくらいさあ。文化祭来てよー。
って言うか小弥山さんならともかく、なんで貴志美さんがそんなに魅厘さんに食いつくの。
「清らかじゃないよ私はだって女の子好きじゃないと胸を」
私は清らかじゃないよ、という諒子の言葉に俺はうっかり反応してしまったんだが、女の子好きじゃないってなんだよ、そういう意味かよ。と俺は胸をなでおろした。
だって絶対美人さんじゃん、そのお嬢様!あってみたいよー。小夜香さんだってアオレンジャー使って無理やり口説き落としたんだよー?
皆月は、うーん…魅厘さんは一般の美女っていうやつとはちょっと違うような。と口をもごもごさせているが。目つきもちょっとキリッとしすぎだし、髪だって結構ざんばらだよ?
でも次大学でくどくなら次は藤村さんだね!
あんなおさげにメガネなんてありがちな風体しておいて萩教授が好きなんだよ!?禁断の恋、かっこいい。彼女髪切ってさっぱりしたら絶対綺麗だよ!
あ、ああー…あの時々人格ジャックされてるとか誰かと入れ替わってるんじゃないかって噂の萩教授な…。と小弥山はもごもごと口を動かす。
萩教授、藤村の前じゃめっちゃ美形の教授(おっさん)だよな…。
やっぱり違うんじゃない?
自分を肯定してくれる若い女子の目があると。そりゃ全然張り合い違うと思うな。
でもあの教授確かにおかしいぜ、奥さんなくなったのって2年前なの20年前なの。たまにいうこと全然違うじゃないか。
うう、聞き辛い…内緒にしてるけど。その萩教授って、記憶が正しければ俺の父なんだよ…。確かにボケかけてるんだ、2年前に俺の母(ずっと前に離婚はしてたけど)がなくなったって話振ったら、「私は娘は認知しているが息子は認知していない」ってきっぱり言いおったし!!ほんまやっちゅーねん。ほんま。とんでもないわオヤジ。俺の記憶が薄いからって、まさか母親とんでもない別人のこと言いおったんちゃうやろな。はあ…。
んじゃ話直して。アオレンジャーんちの双子のお手伝いさんって来ないのー?当主がダメならせめてお手伝いさんくらい、ね。と、言ってたら、空斗さーん、と高い声。
「お手伝いさんが登場したのは嫌な客が屋敷に来てたせいだ」
はい、お弁当ですよ。琉留ちゃんからーv
っていうか、お弁当なんて作ってもらえるのか、お手伝いさんに。こいつは。
なんでお弁当なの、今夕方だよ。
ほら、あの方きてましたから、長老とネチネチさん。空斗さんにお弁当作って口実で私のこと外に出してくれるって言ってくれたんですよ、琉留ちゃん天使ですよね。我が姉ながらv
でも賢いですよ。お弁当作ってたら別にその人相手しなくてもいいんだもの。
いや、それって結局魅厘さんが全部相手してない?
気のせいですよ、気のせい。空斗さん心狭いですね。
狭いですねじゃなくって…。
うっわ、可愛い。ほんとちっちゃい、お手伝いさん…。と諒子と小弥山はやたらとキラキラした瞳で彼女を見ていた。っていうか、小美人みたいだぞお前ら。
んじゃ私はこの後ゲーセンにでも寄って遊んでいますんでー。
あー、はいはい。いきなり現れたお手伝いさんは、嵐のようにさっていった。
突然その後当たり前のように皆月は質問ぜめである。そりゃまあそうだろうな。
「君さっき名前違ってなかった 気のせい気のせいだよな。うん。」
ちょっと皆月への質問ぜめが長引きすぎたので中庭に出てきた俺は彼女と出会った。
あれ君帰ったって言ってなかった。
ああ、そうですけどーーでもあなたにずっと前から会いたくて。鳥野さんですよね。萩教授のーーー。
え、なんでそれ知って。
私、ちゃんとした名前は萩琉留っていうんです。今は皆月家にいるんで世間的には皆月って名乗ってるんですけど。
ーーーへ??
私は娘は認知しているが息子は認知していない…?え、ほんと、別人…?でも話がおかしいよう、な。ええ?でも、いいのか?いきなり可愛い妹二人もゲット?いや、妹なんだからゲットはおかしい。おかしいぞ、俺。
あなたはお兄さんですね。
黄昏の中まるでそれ自体が夢のように彼女は微笑んだ。
誰そ彼。黄昏。彼女は確か双子ではなかったのか。その光の中、顔の見えない彼女と俺は少しだけ話した。
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