にざかな酒店

仮想悪夢研究会 いてるはずなのにいない

というわけで、三月になりました。あら、このかたどんな方でしたっけ…よく聞いてるはずなんですけど、というわけでそれをそのままネタにした話で珍しく今回は曲名が出てません。
そんなわけで続きどうぞ。
あ、あと、ちょっとさ行でこれだけきつい言葉なので、辞典からはみ出させておきます。
「セクハラ」男性だけの特権だと思った人は古いのである。女子だって人の外見やら体型やら色々突っ込んで会話するでしょう。人の外見や体型を色々いうのはセクハラ。っていうなら、それをネタにしたいじめなんてセクハラの骨頂なのである。…っていうと、世の中の女子もほとんど訴えられるのでは…?
ということで世の中的には男性ばっかりが社会的地位を損失させられているが、男女平等というなら女子も訴えられるべき、という話なのであった。って結ぶとね、「もはや人類自体がセクハラ好きなのだよしゃーないの」っていうしか無くなるのである…。むしろ顔や体型は女子のがよっぽど言ってるしね。ほんまに。みんな気をつけよう。
仮想悪夢研究会 いてるはずなのにいない

Rがムムム、と腕組みしながら言った。
「今回のマンスリーアーティスト、斉藤和義だよな。何回も曲ラジオで聞いてるはずなんだがさっぱり印象にない…ってことで、いてるはずなのにいない系のミステリ」
「それはミステリというより、ホラーだろ。ホラーというより、アナザー。」
と、Aが横から鉛筆でRを指し示した。
「綾辻さんの鮮烈な復活だったわよね、アナザー」Fが補足する。
「漫画版面白かったなあ」と、T。
(注。申し訳ないのですが、彼らは漫画版と続編の小説しか読んでない設定です。というか作者が読んでないもので)
「なぜかあの、馬場さんラジオの塚星さんもズーーーーーット名前が覚えられなくて、彼はずっと名前のない人だったんだなこれが」
「ちゃんと馬場さんも名前呼んでるのにね。」
「名前がどうしても覚えられない人って、別に個性がない、とかそんなんじゃないんだよ。単になんていうか、そこだけモヤのかかった感じになるっていう…」
なんなんだろうなあ、あれは…とTがお茶をすすりながら同意した。
「むしろ作者って顔音痴だから名前だけはすぐに覚えるよな?それらしい単語出してきたらハイハイ、彼の方ねって感じで」
「一発目ではわからないけど情報もらえばわかります、的なね。ある意味卑怯かもしれないんだけど」
「いやいや、顔情報以外に人の情報って色々あるだろ。喋り方とかもさ」
?とFが首をかしげた。
「じゃあ、覚えられる人の特徴ってどんな感じかしら」
んん?とRも同じように首をかしげる。
「美形、とか眼鏡、とか」
「顔の美しさってあんまり記憶力関係なくないか?むしろ、顔が綺麗な方が特徴がないとかいう話もよくあるぞ?」と、T。
「好感?」
「んー。それも怪しいなあ。嫌な奴のが覚えてることも多いもん」
「心理的に何かが引っかかるんでしょうね…」
「それと同じで、にたような作品に分類されるものってあるんだけど別に本当に似てる、とかそのままとかいうこともなかったりするんだよ。ファンから見てるとぜんぜん違うもの、とかもあるだろ。似てるとかいうのも、不思議なもんだよなあ…」
「似てる派と似てない派で見てる顔のパーツがぜんぜん違うようなものかしらね」
と、言っていると、おお!とRが手を叩いた。
「人の心理、それこそがいちばんのミステリなのです…!うまいまとめ」
うまいまとめ、っておいおい。そのまとめ方、思いっきり常套句やし。っていうか記憶という曖昧なものは思いっきりミステリ的に裏切られるパターンでもあるぞ。ざわざわやってる他三人を眺めつつ、ふう、とRは満足げにお茶を飲むのだった。
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