にざかな酒店

仮想悪夢研究会 歌のコトバ

というわけで、洋楽がマンスリーできちゃったのですが、洋楽系のネタを振ろうと思ったキャラをまだ整えてないのでちょっと置いといていつものメンバーで。
では続きでどうぞ。
仮想悪夢研究会 歌のコトバ

Rが腕組みしながら言った。
「まあ今月もいつも通りやるつもりだったんだが今月は洋楽来ちゃっただろ?まずいことに洋風かそあくのキャラクターとか話の書き方とか全然煮詰まってないんだよなーってことで、まあそっちの方はまた今度ちゃんと考えての幕開けにして、今回は洋楽が来たから歌のコトバってことで」
「歌のコトバ?」とAが聞き返す。
「ほら、歌言語ってあるだろ。洋楽系とかケーポップスとかの人がちゃんと歌としては日本語歌えてるはずの人が話し言葉として日本語話すとちょっとおかしいっていうやつ」
「あー、なんとなく言いたいこととしてはわかるわ」とFがミントティーをマドラーで混ぜながらいう。
「ちょっと違うけどボーカロイドとかも歌としてはちゃんと日本語だけど話すとやっぱロボット言葉になるよな」
ちょっと?とAが柳眉をひそめる。「だいぶ違うぞ、それは」
「あー、でもな、俺実はそっち方面に話を振ろうとしてたわけだよ」と、Rはフォローを入れた。
「でも日本人でもたまにしゃべり言葉おかしいアーティストはいるわよね」とFは話を蒸し返す。
「ラジオとかで聞くとかなりびっくりする感じの人な、いるな…」Tがうんうんと頷いた。
「このネタをミステリ的に置くとしゃべり言葉のおかしいヒロインとかミステリとしてはおかしい感じの設定のミステリとかになるわけだ」
意外と振り幅大きいなとAは頭を抱えた。「つまり、西尾維新とか西澤保彦とかあんな感じなわけか」
「西澤保彦はたまにSF映画ネタ混ぜてくるしな、わかるわかる。」
「西尾はどっちかというとアニメ漫画的っていうか、あれだろ?キャラとか記号的な感じで…そもそも戯言とか言ってるしな。魔女っ子にミステリ持って来たりとかしてなかったか」
「そういうとミステリも結構なんだかやったもん勝ちよね。探偵が犯人くらいの話で非難轟々だった時代のこと考えると色々進みすぎな感じはするわ…」
探偵が犯人は色々流用されすぎたよなあ、とRがしみじみと頷いた。
「まあ、今時新しいものは珍しくないってことよね、つまり」
「常々新しいものは開発されているってことだからな。こうなってくると逆にステレオタイプのものをきっちり新しい感じで書こうというものが評価されることになるんじゃないか。ここに逆回転さんひねり、とかな」と、A。
「色々出すぎて定番とかなくなって来てるってことだよな」
「多様化しすぎてて主流がないわけだ、つまり」
「今時テグスでトリックとかあんまりないよな。超能力とかSF的な何かとか」
「トリック・ファンタジーなわけね…殺しさえすればそれでいい、と、あと謎を用意して」
「物理的なトリックは書き尽くされてるかもしれないしな。そうなるとファンタジー持って来た方が色々応用できていいじゃないか?キャラも萌え系に振れるし」
「萌え系っていうと、この頃古典にまで萌え系のキャラの表紙ついてるじゃないか?」
「それくらいなら可愛いもので、この頃は作者まで攻略できる乙女ゲーとかあるじゃない」
「なにそれ」男三人は声を合わせた。
「だから、文豪が攻略できる乙女ゲーが…あるらしいわよ?もちろん今時の絵で」
「F…そんなしょうもないもんプレイして…?」Rが震える声で聞いた。
「ないないない、私はゲームしてないのよ?」
「ああ、良かった…そんなゲームしてる文学少女、ヤダわー…」なぜか女言葉でTが言った。
「少女…ではないかな、そろそろ」と控えめにFが答えた。
「まあ細かい文脈はともかく。」こほん、と咳払いしながら、A。
「芥川とか攻略してどうすんだろな…」
「横溝正史とか江戸川乱歩とかもちょっと…いや、だいぶ嫌じゃないか?」
もちろんかれらはそのゲームを知らないので登場人物も知らないわけである。
「澁澤龍彦も結構…夢の宇宙史でアンドロギュヌスを延々と語ってたぞ?」
「うーん…進みすぎな時代は嫌です!そろそろ逆行しよう!…というまとめではどうだろうか。」
と、R。
「なんでも萌え化の日本、終わり」と、Aが頷いた。
「おわらなさそうよ?」と、Fが小さく呟いた。「綾辻行人も京極夏彦も文豪ストレイドックスの番外編に出たっていう話だし…」
「そういうのいうの、やめよ?終わっとこ?」と、Tが虚しく肩を叩いて今回は終わるのだった…。
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