仮想悪夢研究会 コブクロ

あー、はいはい、きたよコブクロ。
若干コブクロに関しては「ネタ用意して待ってた」ところがなくもない。にやり。
でも今回「ババコブ」のことが突っ込めなくてちょっと残念です、作者的に。
あんなツッコミがいのあるアーティストコラボ名もそうそうあるまい。
では続きでどうぞ。
仮想悪夢研究会　コブクロ

「ってことで、コブクロきたぞ。コブクロ。…うーんコブクロって聞いた途端にネタは決まったのになんかちょっと近くにファンがいるとちょっと描きにくいよなあ…」と、Ｒ。
「何を今更。普段この会は人の目なんか気にしないくせに」冷たくFが言う。
「いや、やっぱり身近な人がファンだとちょっと違うぞ。さすがに先月のネタでも南佳孝のファンの前で「スローな殺人にしてくれ」は作者も言いづらいだろう」
Aの言葉に、まあなあ、とTはあいまいに首をぐるっとひねった。
「まあ、プレッシャーらしいプレッシャーもたまには必要だよな」
「ストレスが全くなくなったらそれはそれで死ぬとか言う」
ウンウン、とうなずきあうRとT。
「まあでも人によってはプレッシャーで書けなくなったり？」
「あ、それもなんか前とネタ微妙にかぶってるわよ。シリーズものは大体色々なやらかしすぎが原因で次が出ないの困った慣例」
「ミステリじゃないけど十二国記はえぐい。一応この頃チミチミとは進んでいるが」
Aの言葉にすごく深刻な顔になってFが言う。
「彼らは本当にいつになったら救われるのかしら…」
「これもミステリじゃないが伝え聞くところによるとシリーズ止まりまくってやっと完結したらなんか全滅ネタだったとか言うある…」
「みなまで言うな！！」AのセリフをRとTが大音量で防いだ。
「こ、この話はこの辺にしとこう。ちゃんと用意していたネタで話をしよう。」
ゼエゼエとしながら、Ｒ。こほんと一つ咳払い。
「待夢磨心、タイムマシンだ！」
「ちょっと広義すぎない？タイムマシンとか言ったらSFでもなんでもざくっと拾えるじゃない。ドラえもんとかだって。ほら、どこぞのミステリに父親に君が最初に見たミステリはドラえもんだよって言われてた話があったし」
「最近のSFとかタイムマシンじゃないよな。キャラによっては薬とかでざくっと移動しよる」
「でも時間とミステリは相性がいい、確かに。」
「自分で自分を産んじゃったとか言うネタも一部で流行したりしたが、なんか海外にはもっと大概なネタがあったとか言う話でな。男役も自分だ！ざ、パーフェクト自分！」
「…なんでそんな不思議なことが…」
「ミラクルなタイムマシンの使い方と、なぜか帝王切開で子供を産んだ後に医者に勝手に男にされるミラクル展開だ！さらにはバーのマスターまで自分という」
「たいーがいやな…」と、なぜか大阪弁でT。
「小説やからってミラクルしすぎだわ」なぜかちょっと口調のうつってるＦだった。
「それこそ、このネタ本当に読者考えてるか？」と、A。
「少し不思議（SF）、ほんのり香る不思議程度にしてもらわないと。」
「そういえば、こないだのスローな殺人にしてくれの時に7回死んだ男のネタ出てなかった気がするな。あれだって大概じゃないか？あれもタイムマシンじゃないけど」
「同じ一日を何度も繰り返す？そうね。最近日々の連続に口が耐えられなくなって、ちょっと口が軽くなってきた気がするわ。多分そういう不安からそういうネタも出てくるのよね」
ため息交じりに、F。
「同じ西澤さんの作品で謎に行き詰まると時が止まるってのもあったじゃないか。あれもなんか体感的な時間の感じ方からきてる気がするな」
「嫌な時間は長くて楽しい時間は短いってやつな」
「一人黙りの道長く二人喋りの道短い、だったかしら。安野さんのエッセイに出てきた言葉」
「時間、それ自体が不思議のカラクリかもしらんな。小説や漫画じゃ時間の変化まで伝えきれんわけだしな」
「カラー漫画とかじゃ一コマずつ黄昏に近づいてる、とかたまにあるけどな。やっぱり空気感までは…」
「そういえば一時期匂いを出すテレビ、とか言ってなかったっけ。死体とか出てきたらどうするんだよな」やっぱりその辺は話題になったらしい。それと、最近のテレビはやたらと食事シーンが多いのでそれも困る、とＲは続けた。
「まあそれでいえば表現できなくていい世界もあるってことだよな。歌の歌詞とかも多分全部あれはこれここはこうって聞いてしまえば魅力なくなるかもしらんってことだ。」
「本編より長い追補編、みたいな感じだな。なるほど。」
「表現しきらない表現、よし、うまいことまとめた。終わり！」
たまにはこの会すっきりと終わる場合もあるのである。幕。