にざかな酒店

仮想悪夢研究会 身内遊び

と言うわけでうっかり油断してると七月だぞ!!月初めのかそあく!ってことで調べてみたら、ウルフルズですかー、よくかかってるからサザンとどっちかなと思ってた。
ウルフルズはちょっと歌うるさいから微妙なんだけどなー。うるさいわりにはすぐ口ずさみたくなる微妙メロディー。ブツブツ…!そしてラジオの身内ネタの多さよ。ってことでそのままネタに。
あ、今回は該当する曲名を言ってませんでしたね。
よくかかってる「センチメンタルフィーバー」でいっか。とまあそのような仕様。
では続きでどうぞ。
仮想悪夢研究会 身内遊び

「はい、マンスリーアーティスト、ウルフルズ再び、か」
はあ、とため息をつきつつ、Rが呟く。
「ウルフルズのラジオの身内ネタの多さを嘆きまくる今日この頃なのに、って思ったら超身内ネタのミステリがありましたね?」と、少し笑いながらF。
「あの伝説の…」
と男三人声を合わせる。
「竹本健治のウロボロスのシリーズなあ。あんまりちゃんと読んでないんだよな、身内ネタだから」
「なぜか綾辻夫妻に恨みでもあるのかって言われてる奴だろう?」
Tの言葉にうんうん、とAが呟く。
「どういうわけか、綾辻行人のどんどん橋とかのタケマルと一緒で哀れな目に扱いされる作家はだいたい決まってるんだよな。もうそういうキャラだというしか」
「タケマルも犬だったり犬に育てられた人間だったり大変ね」
「身内ネタっていうのはどうも一線を感じるよなあ…」とブツブツとR。
「浦賀さんも自分をネタにして身内ネタかますんかと思ったら意外と他の作家のこと言わんかったよな。浦賀和宏殺人事件」
あの人のイメージでは無理よ、とFが呟く。
「だってどう考えてもにこにこしてるのがそもそも無理っていうか」
「身内ネタでいえばアレもあったじゃないか、メフィストの漫画のペット探偵?あのミステリ作家のお家を探報してその家のペットとか間取りとかを探索、みたいな」
「アレはちょっと…ミステリネタにしては絵が可愛すぎる。」
「メフィストの漫画のメインの喜国さんの絵は男くさいミステリ漫画っぽくていい感じですけどね」
(注、「メフィストの漫画」はメインが喜国雅彦さんでちょっと共著で奥さんの由香さんも描いてはるのである。ペット探偵っぽいは奥さんの方の漫画)
「アレもミステリネタならなんでもありっていうか、最初っからミステリの名前で風俗ネタだったじゃないか。女子高生のパンチラで電車トリックミスってたり」
「ナイトメアプロジェクトユカタとかもあったでしょう?笑うわよねえ」
「いいよなあ、メフィストの漫画…ああいうもんを出すなんてミステリファンの夢だよなあ」
まさしくミステリで遊び尽くす、である。
ああいう自由な書き方には憧れる一同であった。
「身内ネタ、ミステリ作家で遊ぶのんとミステリで遊ぶはまた別なんだよなあ」
「全然、全然別。だって私クロスオーバーでニヤニヤするのもあんまり好きじゃない」
このブログのキャラが言うセリフじゃないけど。とTが嘆息する。
「だって、まあ言い分としては森見登美彦の「こう言うキャラが欲しい、と思ったら別作品のまさにこのキャラ引っ張ってくればいいじゃないですか」的なそう言う言い分の方がクロスオーバーの言い分としては一番正しいと思うのよ。このキャラのその後は、とかなんとなくニヤニヤさせるとかそう言う作者圧力とかじゃなくて」
「うん、まあそう言うネタで作者のニヤニヤ感じると辛いのはわかる」
「読者には遊ばせて欲しいと思うけど、そこで読者喜ぶなって作者にニヤニヤされたくないって言うか、でもインタビューとか書評とかすぐそう言う方向に持って行くわよね」
「ああ、作者だけじゃなくってそう言うのも注意しないとダメか」
「そうよ、ダメなのよ。だって浦賀さんのifの殺人も書評でちょろっとネタバレされてたもの、このパラレルワールドが一直線に並ぶ時、って」
ああー、と全員嘆息。
それ、それを言っちゃあ…!
最後にアレが来た時の衝撃がちょっと薄れるだろう。
「解説とかあとがきとかも時々すごくネタバレかますから…作者、割とあとがき先派なのに…」
「そこが矛盾なんだよなあ。」
「あれはショートケーキのイチゴが先か後に残すか問題みたいなものです」
なるほどなあ、とAは腕を組む。
「美味しい本編に行く前にワンクッションとして。またはその美味しい本編を更に美味しくするものとしてあとがきや解説は機能しなくてはいけません」
「時々あとがきがメインになってる作家もおるけどな」
「それはラノベ系だろう。ミステリには滅多にあとがきはつかん」
「イメージとしてあとがきついたらダメそうな人もいるわよね。浦賀さんとか」
「もう「浦賀たん」に語らせとけば?実は浦賀たんは女性なんですぅ」
ギラりっ、とFは目を光らせた。
「それ。某作品のすっっっごいネタバレ!」
あるんだ、あるんです、そんな話が。
「浦賀さんは身内で遊ぶのではなく、自分で遊びまくっている、か…究極の身内遊びの娯楽は自分遊びか。ある意味エッセイ漫画とかも自分遊び的な雰囲気あるけど、浦賀さんほど自分で遊んでる作家もいないだろうな」
と、A。
「まあ、本当に身内ネタなら角も立つかもだけど「自分だけ」なら、まあってやつだな」
「下手なパクリよりよっぽどいいんじゃない?自分遊び。孤高のイメージもついて」
「遊びっぷりでいえば竹本健治より浦賀さんのが大概だな…」
ウンウン、と頷く一同。みなさま身内遊びはほどほどに。
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