では続きでどうぞ。
こっそり表紙追加。最近かそあくも挿絵なくてつまらないなあ、と脳内で声がしたので…。いや、自分の声ですけどね…。
ところで、なんとなく作中にびいえるの話が出て来たのでこっそり言いますが、別にお兄ちゃんとメガネができてるとか言う設定は全くないですよ？いや、FちゃんとTでカップリングっぽくなってるから誰かそんなこと言ってないかなと思って…実はめっちゃ気になってて…いや、言ってない？なら良かった。ふう。
仮想悪夢研究会 みんなどこに行った俺はどこにいるんだ
「ってことでー、中島みゆきが来ちゃったわけだが。みんなどこに行ったミステリ、で」
AはRの言葉に少し考えてから言った。
「それは、物理的に部屋のどこに直したかわからないミステリってことか？」
「半分正解。でも、ブッブー。」Rは楽しそうに手を広げる。
「だいぶお約束のボケしてるじゃない」
カップの中身というよりは蒸気をすすりながら、Fがつぶやくように突っ込んだ。
「どこに行ったかわからんもの、街中にもあるあるあるある。」
「昔の社交場（おばあちゃんのやってるような駄菓子屋）とかな」
「街の景色ってほんと変わるよなあ…」
「…あれ、なんか、この会話、デジャブ？前もなんか街のこと言ってたような」
Fがつぶやくと。
「いや、こないだのは大阪とか京都とかそういう話だったじゃん」
Tが補足説明を行った。
「でも、懐かしい系のものがまた流行るのはいいけど、昔の文豪ものがラノベっぽい絵のついた文庫になってるのはどうなわけ？」
「あれ、なあ…新装版ドグラマグラの表紙も大概アレだったが…一応ラノベ表紙ではないものの」
「激しく内容に合ってない表紙、な。中身はホルマリン漬けの赤ん坊とか出てくるような感じじゃなかったか、かなり朦朧とした内容の、に、なんでかビッチ風の姉ちゃんの絵がついて」
「と、いうか、あれってお尻丸出しみたいな感じじゃなかった…？」
「うん、なんか、おーモーレツ！！みたいな」
しばらくの沈黙の後に、Fが、黒歴史よね、と再びカップに口をつけた。
「もうあれなら昔の表紙のまま出せよ、って感じだよなあ…」
「同感。」皆うむうむと頷く。
「昔のものに今の絵つけても映えないわよねえ」
「あー、漫画とかだとたまに逆があるけどな。あれも合ってないと思う」
「絵はその頃のもので統一してほしいわよね」
「あー、ほんとほんと」
「話、夢野久作に戻していい？瓶詰地獄と少女地獄は綺麗だったわね」
「昔の作品の良さが前面に出た作品だな。上品で妖しくて」
「にたような系統で行くと稲垣足穂とかもいいんだけど」
うーん、とRは腕組みした。
「あれはミステリといえばそうなような気もするけど、違うといえば違うような気も」
ん？とAは眼鏡を押し上げる。
「なんか別の意味で妖しいのがなかったか、足穂って」
「ああ、同性愛のやつがあったわね、そういえば。まだ読んでませんけど」
うーん、と唸るR。
「昔の人も結構好きだよな。そういうの」
「むしろ、昔の人のそういうのの方が濃い気がするわね。ところで、ミステリじゃないんだけど、陛下萌えの人たちの、なんかそういうのがあったって」
「陛下萌え…えっらいディープなとこに来たな…」心底引いてる感じで、T。
「なんかそういう、何しても陛下！って感じの。」
「危ないなあ…この話、この辺にしとかないか…？」
「うーん、ほんと、この話だとまだ長野まゆみとかのがマシ、くらいな」
「『戦時中のなんとか』『軍のなんとか』まあ探せばそういうミステリもありそうだが」
「ちょっとそういうのって料理法間違うとラノベになりそうだよな」
「確かにそういう感じのでファンタジー入ったミステリってのも結構流行ったよな」
「上遠野さんとか？結構見たわね、そういうの」
「米澤穂信の『折れた竜骨』あれはなかなかよかったぞ。ちゃんとファンタジーだし、ミステリもいいとこ取りな感じで。」
「ファンタジーとか民族問題や差別問題とか入れられるから、問題の幅が増えるよなあ」
そうそう、と、Rがそろそろ締めの一言、といった。
「エルフちゃんとか猫耳ちゃんとかに萌え、とかいうのはファンタジーじゃないんだぞ！！」
………なんか………その通りなんだけど、なんとなく嫌な締めの一言、だなあ…。
でもこれ以上、なんか議題っぽい台詞も思いつかないし、いっか…。
