存在自体はかなり前からほのめかされてたレミーさん登場です。
といってもあんまり活躍するようなキャラではないのですが。。
この村はその昔魔王と戦った人々がすんでいるということで、文化が乱立している。
基本的にはもとある自然を信仰しているようなのだが、時々やたらとサイケな人もいる。
まあ見てたら面白いのでちょこちょことでかけていたら、サラに「この村が気に入ったようなら村長にあってみるといいかも~」と言われたので、村長らしき人を捜しているのだがー。
でも普通村長って顔に村長ってかいてないよなーと思いつつ、周りの人たちに村長ってどんな人ー、と聞いているのだが、何故か皆まともに答えてくれないのだった。
えー、知らないのー?
何を今更。
とか、そんな反応である。
やっぱり村って閉鎖的なもんでよそ者には冷たいのかなとも思ったが、なんか笑うのこらえてるような表情もみる。っていうか、馬鹿にされてるのかもしれない。
むー、と思いながらそこの鍛冶場でカンカンやってるのを見る。と、あれ?
女鍛冶師って珍しいな。
火花とうつむいてるので顔がどうも見えにくいけど、結構美人っぽい。
見つめていると、視線に気づいたのか、彼女は顔を上げた。
って、この顔は…!
思わず、見なかった事にしよう、とUターンしかけたが案の定捕まった。
「あら、あなた最近来た人じゃない?」
「い、いやあはは特に用があったわけじゃないんだけどっていうか、似過ぎじゃないですか?」
「兄がつれてきた人でしょ?」
あああ、やっぱりーーー!一生の不覚、って感じだ。
「いや、もうお兄さんにはぎゃくた、いや、お世話になって」
「いやもう、おじいさんにはお世話になって」
「はい?」
誰かさんの妹はきょとんと目を丸くした。
「違うの、あなたラヒチさんの孫でしょ?」
「確かにうちのじいさんラヒチって名前だけど、え?」
「おー、エルス。やっと来たか。」
「ってじいさん村長か…!!」
あー、やっと謎が解けた。っていうか、懐かしいと思ってたらここじーさんの村だったのか、そうなのか。
っていうか、ロッドが割と最初は友好的だったのもそういうわけか…。
ウラガアッタンデスネー。
「何ほうけてんだ、こいつ…?」
じいさん感動の再会どころかあきれている。
「っていうか、ほんとに気づいてなかったのか?」
「いやもうさっぱり!っていうか、俺結構小さいときに父親方の方にいったじゃないか」
「ああ、あのーナントカシティ」
「そうそうナントカシティ。俺も名前忘れたよー。あの後も結構あちこちつれられたんだぜ。」
「あのジャンとか言う奴も訳の分からん奴だったなあ」
「分けわからん奴に娘やるなよな、じーさんも」
「やるなじゃない、勝手についてったんだ。まあ、そこら辺の話はそこら辺にしておこう」
まあ、俺もちょっと耳が痛くなってきたしまあいいか。
「ラヒチさんも気づくの待ってたら永久にこないとこだったんじゃないの?」
「その年寄りは気が長いんだからー的な口調やめてくれないか」
「でももういい年だろじいさん。早く言ってくれよ」
「まあまあ、これでやっとばーさんに報告ができるな」
………。って、遠い目していうから。
「フルールさん、今日あったけど元気だったわよ?」
「お、おお、そうだなその言い方だと死んでたみたいだ!」
「死んでない死んでない、元気だ。」
じいさんも年だなあ…。
「いいから、そろそろ私の紹介してくれる?」
いい加減このノリにも疲れてきたのか、妹がそういった。
「あー、わかったわかった。これ、ロッドの妹のレミーちゃん。まーちょっと気は強くて変態だけどいい子だ」
その台詞に思わず二人突っ込んだ。
「紹介ひどすぎ。」
「気が強くて変態ていいとこあらへん」
ぐは、そのパンチめっちゃ兄似…っていうか、今どついたことに気づいた顔すんな。
「まあ仕事は熱心だから」
「ちょっと刃物が好きなだけでしょーが」
「ちょっと?」
レミーはちょっと困った顔して
「まあまあ、かな」
「新しい包丁かったらそこら辺の家の野菜切りまくるんだぜ、この娘」
まあ、その…許可とってやってるならいいんじゃないか?
関わりたくはないけど。
「包丁すぐ駄目にしちゃうのよね…」
「あんだけ使ったらなあ…」
逃げたいなあ…。
皆して遠い目をした。
「でもまあ仕事は熱心だ。愛嬌もあるし、度胸もまあまあ」
じいさんフォロー足りねえよ…!
「まあよろしくね☆エルスさん」
「…おー…」
「よろしくね☆」
にっこー。
「よ、よろしく…」
「嫁にどうだ、いい子だぞー」
げ、何だこの展開!?つかじいさんこいつ変態っていったじゃん!
「じいさん正気か!?」
「えー?この人いまいちなんだけど私」
「俺もロッドの妹って時点で駄目だから安心しろ!」
「………兄を馬鹿にしてる?」
怖いオーラでてるぞ。
「逆だ逆。やだあいつ怖い」
「なんだ、そっかー☆」
「ロッドはいい奴だぞ?」
「駄目だ、じいさんは関わった人間みんないい奴だろう…!」
「まあこの村に悪い奴はいないからな」
………この話、夢オチであってください、と俺は願った。
が、しかし夢オチであるわけもなく。
下手な外出は死亡フラグだぜ、と思いながら資料ノートを手に外に出るのであった。
まあ多少の刺激はないと生活も張り合いないからな…。
ところで。
「妹がいるなんてかけらも知らなかったわねー」
とマゼンダ。
「よっぽど上手に隠してたのね」
「結構身内にはいいとこもあるんじゃないの」
何故かロッドの株がこの話で上昇してた。なんでやねん。
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