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南英世の 「くろねこ日記」

全国空き家問題


最近、日本で空き家が増え続けている。
「2013年の日本の空き家数は約820万戸、空き家率は13.5%と過去最高を記録した。核家族化に加え高齢者など一人暮らしの世帯増で空き家は今後も毎年20万戸ずつ増加し、15年後には住宅全体の4分の1が空き家になるという。」(SankeiBiz(1月26日付け)

実は、私が生まれた石川県の実家(写真)も長い間空き家だった。先日、所有者である兄が取り壊したが、取り壊し費用が200万円かかったという。そのうえ、空き家を撤去し更地にすると、住宅用土地に課される固定資産税の軽減措置(住宅用地は更地の6分の1)が受けられなくなるので、税金が6倍になってしまう。

更地に毎年6倍もの税金がかかっては、年金暮らしの身には応える。だから、早速売却してしまった。幸い、近所の方が買ってくれたからよかったものの、田舎の土地などそうそう買い手がつくものではない。もっとも値段は、信じられないような安さだったが。

「税金の負担増を避けるには、どんなに古い住宅でも残しておいた方が有利だ。だが空き家は放置され続けると劣化する。風雨や積雪で屋根や外壁が倒壊したり、樹木や雑草がはびこったり、蠅やネズミの温床になって衛生状態が悪化したり。防災や景観といった意味からも近隣に悪影響を与えてしまう」(SankeiBiz(1月26日付け)


かつては一戸建てというのは、ステータスシンボルだった。しかし、人口減少、高齢化に伴う都心回帰という流れの中で、地方あるいは都市部郊外の一戸建てに対するニーズはどんどん減少している。

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