先日、たまたま警戒区域に残された動物たちの記事をネットで見た。衝撃を受けた。さっそく写真集やDVDを買い求めた。
http://www.adg-theater.com/zone.html?fbclid=IwAR0SUnh6cJ_b5cHRzfE9WxNw3VvLhhu8bYN5BQPbtSShPxRHAGELmQOUdE0
警戒区域に残された動物たちに関して、マスメディアの報道はほとんどなかった。
『残された動物たち』太田庸介著 飛鳥新社 2011年 という写真集を見た。いずれも20キロ圏内で撮られたもので、想像以上に悲惨だった。もはや地獄だ。
持参したドッグフードを与えようとすると、食べる前に人間にすり寄ってきてスキンシップを求める犬。よほど人恋しかったのだろう。
水やえさを求めて鳴く牛。50頭いた牛の3分の1はすでに死に絶え、牛舎には異臭が立ち込めていた。餓死は残酷である。
つながれたまま息絶えた犬。誰かがバスタオルをかけ、庭の花を手向けている。
おそらく、写真集には載せていないが、もっともっと悲惨な動物たちの大量死もあったに違いない。しかし、マスメディアはそうした情景を一切報道しなかった。余りに悲惨で放送倫理上問題があったからか。それとも、載せれば反原発の世論が高まり、政府ににらまれると思ったからか。
2012年4月からは、それまでの警戒区域・計画的避難区域が見直され、放射線の年間積算線量に応じて、帰還困難区域・居住制限区域・避難指示解除準備区域に再編されている。
これだけの被害を出しながらなお原子力発電を続ける理由がわからない。
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