なぜ、そういう評価が下されるのか?
1. 富山県内経済の特徴 (日本銀行資料)
安価な電力や豊富な水資源、勤勉な県民性、高い教育レベルなどを背景に、当県では、化学、金属製品、一般機械、電気機械といった産業が発展してきました。 特に、化学の中では、医薬品の占める割合が高く、印刷、容器、包装資材、卸売といった関連産業の集積も進みました。また、こうした医薬品関連産業の成長は当地金融業発展の契機にもなりました。
当県の県内総生産は約4.4兆円で、我が国全体の0.9%を占めています。産業別構成比をみますと、第1次産業が1.1%(全国1.2%)、第2次産業が32.3%(同23.9%)、第3次産業が66.6%(同74.9%)と、第2次産業のウェイトが全国に比べて高いことが特徴です。
第1次産業 第2次産業 第3次産業
富山県 1.1 32.3 66.6
全 国 1.2 23.9 74.9
富山県内の主な企業
YKK 不二越、三協立山 など
産業史的にやや詳しくみれば、終戦後、まず、化学、鉄鋼(電炉)、紙パルプなどの産業が発達しました。その後、1964年に富山・高岡地区が新産業都市に指定されてからは、富山新港が開港し臨海工業地帯が整備されたこともあって、金属製品(アルミ建材)などが急速にウェイトを高め、日本海側屈指の工業集積地に成長しました。1975年頃からは、電気機械、一般機械、輸送機械など組立加工産業への移行が進みました。1984年に富山地域がテクノポリス地域の指定を受けて以降は、ハイテク関連の企業の進出が目立ちました。最近では、北陸新幹線開業による当県の利便性向上を展望して、当地に拠点を設ける動きがみられています。
雇用面についてみましても、有効求人倍率は全国平均を上回る状況が続いています(2014年4月の当県の有効求人倍率は1.40倍<全国1.08倍>)
(観光資源)
当県には、世界遺産「五箇山の合掌造り集落」、「立山黒部アルペンルート」、「宇奈月温泉」などの観光名所に加え、「越中八尾おわら風の盆」、「となみチューリップフェア」といった祭りやイベントが多いのも特徴です。県内最大の観光地である立山黒部アルペンルートへの来客は、2013年は95.8万人と前年比+8%となり、特に海外からの来客は、台湾などからの来客増により14.5万人と前年(8.9万人)を大きく上回りました。 自然環境に恵まれた当県の観光業が、北陸新幹線開業を梃子にして一段と活況になるよう期待しています。
(消費面の特徴)
家計調査の結果(2012年)をみますと、勤労者世帯(二人以上)の平均消費性向(消費支出÷可処分所得)は59.9と、全国第47位の低いレベルになっています。また、全国消費実態調査報告の結果(2009年度)をみますと、二人以上の世帯の1世帯あたりの貯蓄現在高は16,818千円と全国第11位の高さになっています。 平均消費性向が低い当県ですが、持ち家比率や自動車保有台数が高いことを考えますと、メリハリを利かせて消費する傾向が強いように思われます。
失業率が低く、所得も全国第5位であり、観光業、製造業などで成功しているのは素晴らしい。富山県の戦略の勝利といえる。
しかし、うがった見方をすれば、次のようにも考えられる。
(私見による意地悪な見方)
①家が広いのは土地が安いから
②自動車の保有台数が高いのは不便だから
③貯蓄が多いのは、女性が専業主婦をしていると嫌味を言われ、共働きが多いから。
また、冠婚葬祭でけた外れの金額がかかるため、その備えでもある。
④幸せに感じる人が多いのは、「我慢強い人」が多いから。北陸3県がいずれも住みやすい県の上位に入っているのは、「足る」を知り、がまん強い人が多いからにすぎない。それは、私のようなそこに住んだ人間にしか分からない。
あるいはこうも考えられる。
田舎では基本的に仕事がない。だから仕事からあぶれる人間が出てくる。たまたま地元で仕事にありついた人は「幸せ」をつかむが、仕事からあぶれた人間はみんな都会に出ていって、統計には出てこない。
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