光ファイバー、金融システム、半導体サプライチェーン。これらはすべてアメリカに集中しており目には見えない。著者はこれらを「地下帝国」と呼び、目に見える軍事力や世界のシーレーンなどと区別する。アメリカは地下帝国に影響を与えることによって世界を威圧している。 その一方で、中国がこれと同じことをやろうとするとアメリカは腹を立てる。世界で20万人を雇用する巨大企業となったファーウェイをアメリカが敵視するのはこのためである。 21世紀の覇権争いが目に見えないところでも進行している。