著者は Political Economy (政治経済学)を専門とし、スウェーデンで長い年月を過ごした。スウェーデンでは政治に興味がない人はほとんどいない。政治に関する話が日常生活にあふれており、日本とは政治風土が異なる。
1950年代、60年代においては、左翼を支持するのは所得が低く教育水準の低い人で、一方、右翼を支持するのは所得が高く教育水準も高い人だった。
しかし、近年この傾向に変化がみられるという。「経済的な軸」に変化はないが、教育水準が高い人が左翼を支持し、教育水準の低い人が右翼を支持する傾向があるという。これは、環境問題、マイノリティ保護、多文化主義に対する賛否などが関連しているのだろうと推測する。
社会変革のため、選挙で最も影響力があるのは「真ん中の人たち」だと説く。