毎日の電車通勤で、座ることができるか立ったままかというのは、サラリーマンにとっては大問題である。最近、新しい発見をした。環状線の福島駅から天王寺駅まで行く時は、西九条経由（いわゆる内回り）ではなく、大阪駅経由（いわゆる外回り）で行く方法だ。
時間的に短いのは内回りである。天王寺駅まで20分ほどで着く。しかし、福島駅で空いている席はほとんどなく、たいていは乗降客の多い西九条か弁天町まで座ることができない。だから、座っている時間は10分ほどしかない。
一方、外回りだと、時間的には30分弱かかる。しかし、ひと駅で大阪駅に着き、そこでほぼ全員降りて、客の総入れ替えとなる。だから、必ず好きな所に座ることができる。それからたっぷり20分以上。ゆっくり新聞を読んだり本を読んだりできる。
私にとって、電車の中は貴重な仕事場である。集中して仕事をしていると、通勤時間がまさにゼロの感覚になる。東京では味わえない感覚だ。これも大阪の良さか。遠回りをすることによって通勤時間がかえって短く感じられるのであるから、ありがたい。
