今年の正月は、帰省せず、家で過ごすことになりそうだな。
電話で声をたまに聴いてるけど、しばらく会ってないな。
母ちゃん元気かな?
ほんとうに、苦労かけたもんなぁ。
小学生、中学生、高校生の頃って、なんでうちってこんなに貧乏なんだろうなぁって思ったよ。
平屋のボロボロの家で家族5人で住んでたけど。
とにかく寒かったし、虫も出るし、高校生の時部屋の窓開けたら、窓枠ごと外に外れて落ちてしまったことを思い出すよ。
しばらくは、ビニール貼ってしのいでいたのを思い出すよ。
そんな中でも、オレを大学に行かせるために、母ちゃんパートに出て頑張ってくれてたよなぁ。
家事をやりながら仕事するなんて、ほんとうに大変だと今ならわかるけど、当時のオレは何もわからず、母ちゃんにひどいことを言ったりした。
毎日、弁当持たせてくれてたんだけど、なんか当時は弁当開けて見られるのが恥ずかしかった。
おかずは、いつも少ないのだけれど。
とある日、昼休みになり、弁当を開けると、おかずが、かぼちゃの煮っころがしが一つだけの時があった。
その時は、母ちゃんのことひどく責めてしまった。
こんな、恥ずかしい弁当作りやがって、って。
それは、今でも後悔してるよ。
オレも、今は家庭を、持って、冬でも暖かい家を持って子供の親になり、子供の頃はわからなかったけど今なら自分の親の苦労がわかるよ。
そんな母ちゃんだけど、今でも、まだ働いているっていうから驚くよ。
本人は、75歳なんだけど老人ホームで仕事してるからね。
またまだ、元気だよ。
コロナ早く終わらないかなぁ。
田舎に帰りたくなったよ。