ただの独り言です。

特別に重要な意味はありません。お気になさらず。

GAKUYAと額屋03

2014-07-06 21:08:42 | 日記
第1章 昔の昔

やはり、その人は立ち上がることは出来ませんでした。その人の背中は本当に小さく見えます。

その背中に語りかける誰かがいます。その部屋に掛けられた一枚の額が語るのです。

額といっても、それは動物の骨と思われる長い棒のような物が四角く紐できつく縛られています。

その額は、実際には何もはめ込まれていません。

しかし彼にはその中から自分に向けられる声が聞こえるのです。

それは、どこの国の言語か誰にも解りません。

それでも、彼にはその意味がはっきりと解っているようです。