金町火曜サッカー日記

サッカー経験ほぼ無しの俺が、葛飾金町で出会った見知らぬ大先輩たちのチームで練習(時々交流試合)する日々を記す。

地域猫がーこは俺のサポーター?

2021-10-06 07:44:19 | 日記

この野良猫は「がーこ」、妻が名付けたキジトラ柄の女の子だ。推定年齢は3~4歳、3年前のある日突然現れ団地の駐輪場で暮らし始めた。そしてボランティアさんのご尽力で地域猫になる。

実は練習グラウンドの駐車場の横に俺の住む団地があって、がーこの暮らす駐輪場から先輩方が止める車が見えるのだ。俺は練習時にここから自転車をとって行く。先輩方はこんな近くから俺が来ていることは知らないのだが。(柵と木々があるので猫は安心安全である)

俺は猫が好きだ。自分勝手に生きているがそのくせルーティンはしっかりあって、ツンとしているが時々甘え上手で結構臆病なところ。こちらの時間的余裕がない時によく甘えてきて、膝に乗っかりたくなる気満々。それにしてもがーこは人慣れしていて、いつも心配になった。

「俺が悪人だったらどうするんだよ…?」

野良猫に優しい人間ばかりじゃないから、がーこの警戒心に頼るしかない。

がーこは捨てられた猫なのだろうか?がーこは教えてくれないけど。

俺を見送るがーこに、

「今日は1発決めて来るよ」

ジーっと見つめるがーこに何かが伝わったと、俺は勝手に思って練習に向かう。

 

 


利き過ぎると毒になる先輩の助言

2021-10-05 17:54:13 | 日記

「ミサキ、二酸化炭素中毒になるぞ」

マスクを付けてサッカー練習をする俺に対して、安藤captainのお言葉だ。

「途中で下げたりしながらやっております」

炭素中毒になるのかならないのか?俺にはピンとこないが、先輩のありがたい助言として受け止めておく。俺はいまだにワクチンは未接種、多分に医者嫌いだった。俺くらいの年代には多いかもしれないが、医者に行くと体調を崩す気がしてならない。幼少期の歯科医によるトラウマだと思う。痛くないのにいじられて激痛になった記憶が俺のその後に悪影響を与えている。

練習で俺は走りまくるしかない。故に体はいつも酸素を欲している。火曜会の練習はハーフコートを横面にして行う。その日の参加人数にもよるが、ゲーム形式がほとんどだから全員が上下動を繰り返すトータルフットボール(きっとこの表現は古いが好みだ)並みに疲労する。

上手い選手は巧みにサボれる。

大先輩方は当然ご自分のペースでできる。

しかし、この中では若手寄り中堅層に位置し、しかも最弱ど下手の俺にできるのは、常にボールに向かって行くことだった。ほぼ無駄走りに終わっても。(オフザボールの動きとかのかっこいいものじゃない)

「ゴール前では、何でもいいからミサちゃんはボールに食いついて行きな」

コーナーキック時に吉原先輩は声をかけてくる。敵側にいる時も励ましからか、面白がられているのか…でも俺にはとてもありがたい。

 

「強いFWって、人の話なんかあんまり聞かないんだよな」

安藤captainがボソッと言った。

 

ムム???俺どうすりゃいいの?

当然…俺にはまだまだこの謎だらけのサッカーが魅力的でならないのだが。


説教じみたフットボーラー②

2021-10-03 13:37:36 | 日記

俺には自身で掘り出した信条があって、

「貧乏なのは許す。でも貧乏臭いのはダメだ」

もう一つは、

「食える時に食っておく」

人生はめぐり合わせの賜物だ。同じシュートチャンスはそうそうやって来ない。

しかし死んだ親父からは、

「負けるが勝ち」

の精神を植え付けられていた。これは痛い。負けるが勝ちとは一体何事なのだろう。人と争いになった時など、先に引いた方が勝ちだよと父からそう教わった。徒競走などで、俺は子供の頃から結構足だけは速かったから、競争で勝つと嬉しいのだが、心のどこかで負かした子の泣きそうな顔を思い浮かべていた。何故かいつも自分が負けた時の方が気持ちが楽だった。素直になれない俺は歪んでいた気がする。

それは<美しき敗者の精神>からか?俺は妙に優しい男に育っていた。

フットボーラー(に限らずスポーツマン全般)は負けず嫌いの集団だ。いくつになっても変わりはしない。たまたま10歳年上の先輩のボールを奪えたりでもしたら、いつまでも取り返しに追ってくるのがサッカーで、足を引っ掛けられて転倒させられることもしばしば、もちろん文句など言えない。弱いから転ぶだけ、実にシンプルだった。

俺は近頃になってようやく、「勝ちたい」を意識し出した。それとなく勝ちは意識してきたが、自身から進んで求めるような境地にはなかった。(要因はチキンにもあるが)

全ては相手へのリスペクトに始まることを知った時、

サッカー最弱の俺が負けるが勝ちなどと、おこがまし過ぎると気付いたのだ。それは俺の人生全般に言えることでもあった。

このワンプレーを全力で挑めるのか?俺の課題はまずそこにある。逃げないで。

それを意識すると、毎週の練習前にはまたまた緊張してしまう。楽しんでいいサッカーを楽しめるどころじゃない。でもそこで楽しめるのがフットボーラー。

「さあ皆さんやりましょう!サッカーを楽しみましょう!!」

安藤captainの掛け声が飛ぶ。

俺もこのチャレンジを十分に楽しみたいのだが…もう少し時間はかかりそうだ。


振らなきゃゴールに入らない

2021-10-02 09:25:36 | 日記

今日は柏レイソルの試合がある。

J1残留争いの渦中にあると言える今季、今節仙台戦は負けられない試合だ。K.Oは16時、ホームなので今日も押っ取り刀で応援に駆けつける。

台風一過、関東も夏日になるとの予報。

快晴視界は良好。

「応援も大事だが、練習しろよいろいろと」

と、もう一人の俺が囁いている。実は以前、<目指せリフティング100回越え>を掲げて、取り組んだ日々があった。芯を意識するボールタッチがキックに繋がるとか…そんなことはまるで考えていなかった頃だ。サッカーを習う子供らは言う。

「何回できるの、リフティング?」

校庭の遊びでサッカーをするので、俺の事が「サッカーができる男」に映るらしく、良く質されるのだ。

「君はどうなんだ?」

とズルく質問返しをすると、(主に子どもは自分のことを言いたいだけ)

「俺は300回以上できる」

と、どや顔のピノッキオに変身。

いつもここで話を終わらせるのだが、俺のムッツリ般若顔は隠しきれない。

66回が俺の最高カウントだった。それも奇跡的に記録した、たった一度だけだ。アベレージでは30回弱だろうか?乗りが悪いと10数回が続く…つまり全くものになってはいないのだ。

お話にならない。YouTubeで学習しても、一向に上達しないので止めてしまった。と言うか、60回越えたんで満足に至ってしまったのかもしれなかった。

俺は良く言って諦めがよい。言い換えると飽きっぽい性格だ。おまけに結構短気、途中で投げ出すことで何事も中途半端な人生を過ごしていた。

あれから数年経ち、俺は火曜会と出会う。

ちゃんと始まってもいなかった俺のサッカー人生を、変える機会が訪れたのだ。

 

多分。

 

 


立つんだジョー(あしたの為にその①)

2021-10-01 15:24:13 | 日記

DFのマークを外してサイドのスペースを取ると、そこにボールが出て来る。

「ミサちゃんキープして」

と誰かの声が飛ぶのだが、俺がトラップした瞬間を常に狙っている人が山さんだ。紅白戦で大体いつも敵になる。俺は白が好きで、山さんは赤が好き。安藤captainは白系で同じチームが多め。ケンタロウさんとシュウさんはほぼコンビを組み敵か味方、吉原さんは行ったり来たりするフリーマン。

山さんが言うには、

「ミサちゃんだったら思い切りあたっても大丈夫そうなんだもん」

もしや誉め言葉なのか?俺は軽かった。良く吹っ飛ばされるが、直ぐに立ち上がれるんだミサキジョー。しかし飛ばされるのも最近は大分減ってきたけど、体幹も貧弱だと思われていたはずだ。でも山さんは構わずにズガンと来る。山さんは一つ上の先輩だった。

「俺そこで取らないと運ばれちゃうからね」

何言ってんの~山さん十分ダッシュ力もあるでしょう、と言い合っている。俺には機動力と持久力(省エネな身体故の)しかないから、封じられるとかなり悔しい。

「ミサちゃんは下手にトラップして体入れられる前に、パスで来たボールをうまくスペースに流して、スピードで振り切った方がいいんじゃん?」

♪ハッとしてグッときてパッと目覚める恋だから~(^^♪(トシちゃん)

山さん本当にありがとう。

頭では理解できている。できそうな気もする。後はやるだけなんだけど、それがね、なかなかね、うまくいかないんだよね…(^^ゞ

そこへ後方から安藤captainの(不機嫌そうな)声が。

「ミサキはほんと下手だな~トラップも…」

 

すみません!!練習します。