金町火曜サッカー日記

サッカー経験ほぼ無しの俺が、葛飾金町で出会った見知らぬ大先輩たちのチームで練習(時々交流試合)する日々を記す。

本気なら照れたりしない

2021-10-08 19:06:10 | 日記

最近よく俺を面白がってくれるのは宏さんだ。年齢は10歳程下と聞くが、火曜会ではもちろん先輩でサッカー歴も長く、俺は敬語で話す。宏さんはヘディングが上手い。よくアドバイスもしてくれる。俺にとっては親しみやすい人だった。

「もう動けなくなった」

と言っては息を切らしているが、ここぞという時はしつこく相手に食らいつく。思うに、俺はこの人の本気も垣間見た程度かと。実力者と見ている。主にボランチやオフェンシブMFを担っているセンタープレイヤーだ。

練習のアップ時に浮き球のパス交換をする。宏さんと組んでやるとそれになる。俺のトラップの訓練というわけだ。

「ムフフフフ、はっはっはっはっ」とか、

また宏さんがニヤニヤしている。俺はマジにやっているのに楽しそうだ。察するに、俺の動きが無様なんだと思う。時々ピッタリくると、

「そんな感じで」

と言って、胸か膝か迷う微妙なところに上げてくれる。これが難しい。膝でいいところを胸でトラップしたりして。

「いいパス出せばそんなにシュートは下手じゃないですよ」

ある時、宏さんが吉原先輩にそう言ってくれた。俺は照れくさくて、

「今のはたまたまですよ~」

とか誤魔化してしまった。嬉しかったのにな。

交流試合で宏さんからラストパスをもらったのに、外してしまったこともある。その少し前の時間に宏さんが1点決めた時、

「今のはパスだす余裕がなかった、ごめんね」

俺が結構距離を走って来てゴール前でフリーだったからだ。なんていい人なんだと思ってしまった。もらって決め切る自信はなかったけど、また出して下さい。

練習でもそんな宏さんと同じチームになるととても楽しい。

だから、もっと本気で面白がらせてみたいと俺は思っている。

 



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