金町火曜サッカー日記

サッカー経験ほぼ無しの俺が、葛飾金町で出会った見知らぬ大先輩たちのチームで練習(時々交流試合)する日々を記す。

下手でも好きならフットボーラー

2021-09-30 19:06:10 | 日記

「裏抜けてゴール前まで行けるけどシュートが下手くそ」

「シュート練習しろよー」

「トラップが下手過ぎる。練習しろよー」

近頃、俺が良く耳にする先輩方のありがたいお言葉だ。幸いなことに、みなアドバイスをしてくれる。俺があまりにも下手なので、見るに見かねてのことだろう。

「ミサちゃん、緊張してるって?サッカーは何度もミスるスポーツなんだから緊張なんか必要ないさ。もしやられたら、相手が自分より上手かっただけの事だろ」

「ミサちゃんは自分のチームでも対戦相手の中でも一番下手なんだから、緊張するなんて早い早い」

名言だった。俺はハートにゴラッソをぶち込まれた。これは安藤captainのセリフじゃない。金町火曜会No2の吉原先輩のお言葉だ。ぶっちゃけ、おちゃらけた酒飲みな見た目の人だが、FWをやればチーム1.2を争うポストプレーヤーで、ムードメーカー的存在でもある。連発するギャグも俺のツボを得ていた。

あるメモリアルな試合前、この言葉をもらって緊張感は吹き飛んだ。

「そうだ!俺はこの中で最弱なんだ。緊張なんて生意気だ」

俺はまた一つ自由になれた。ありがとう、吉原大先輩様。(ヨッシーと呼びたいがそれは絶対に無理だった)


安藤captainと俺のこと

2021-09-30 12:15:57 | 日記

ここで、この日記の主要人物である安藤captainと自分について記す。

入会から10ヶ月経つが、安藤captainの素性は良く分かってはいないのだが、

①欧州を中心に活動していたフリーライターであったこと。

②実年齢は不明だが、自分を「おじいちゃん」と呼ぶこと。(見た目ではそう見えない)

③速く走れないがキックの精度は高い。

④俺は呼び捨てにされる。(全く問題なしです。変なパスを出しまくりよく叱られる)

⑤柏からやって来る。だが、Jリーグにはまるで興味なし。

サッカーをこよなく愛して止まないが、それは主に観る欧州サッカーと自分がプレーすることであって、日本のサッカーの動向はあまり眼中にないようだ。

次に俺の事をサラッと。

サッカー観戦はJリーグ専門で、自称柏レイソルサポーター。この時世でもホームには必ず馳せ参ずる。自身のサッカー経験はない。これはもう開き直った自慢だが、やたらと若くみられる(現在58歳)自己分析すると、要因は主に俺の体つきと動きの印象にあるはずだ。言い換えると俺の武器はそれだけ。男としての甲斐性がなくギリギリの貧困生活で、グランド近くの公営住宅で暮らしている。若気の至りと自由が俺の信条だ。それを渋々許す妻や息子たち、俺を癒してくれる地域猫たちには感謝の気持ちしかない。本当にありがとう。

 

サラッと長めになった。

書き忘れた。俺は思いの外チキンハートだった。チームメイトから、

「もっと自信持ってやりなよミサちゃん」

と言われる。

試合で1発決めれば俺の中で何かが変わる予感はあるのかないのか…知りたい。

 


サッカー好きな近所の男

2021-09-29 20:02:35 | 日記

11時45分、駐輪場に自転車を止めた。グランドのベンチ付近には数名の男たちが談笑している。俺はそそくさと彼らの前に登場した。

実は少しビビッて、ジャージも着ずトレシューも持参せず来たのだ。

「やってやるぜ!」

と、意気込んだ割には情けなく、今日は見学だけでいいやと日和っていた。やはり俺はチキンだった。(ケンタよりマック好きだが…それは関係ない)

「みんなちょっと集まって下さい。」

安藤captainがメンバーを集めている。俺はその輪の中へ呼ばれた。

「えー今度我がクラブに来てくれた…後は自己紹介してください。」

「はい、自分はミサキと申します。サッカー経験はありません。サッカー好きの近所の男です。よろしくお願いします!」

「えー彼は、先週彼女と試合を見ていたので、そこで私が声をかけました。」

俺はこの後、トレシューを取りに帰った。

古妻のことを「彼女」とか言っていたcaptainは、一体何者なのだろうか?と思いながら自転車を走らせた。ワクワク半分ドキドキ半分。

 

さて、どうなることやら。


始まりの日は2020年11月23日

2021-09-28 18:57:06 | 日記

その日、家鍵を持ち忘れて入れず(息子突然外出)、時間つぶしの為にふらりと立ち寄った、昼下がりのサッカーグランド。フィールドでは試合が行われていた。妻と二人地べたに座り込み、まず目についたのは長髪のGKだった。

「カンフーサッカーの人じゃないの?」

「いや、それならFWの主役の人だから」

とか、話したかは忘れたが、とにかくやたらと目立っていた。プレーについてっは…上手かどうかは覚えていない。(すみません)

ハーフタイム。

審判の人がこちらにやって来る。

「これ、おじいちゃんたちの試合。ほとんど60歳以上です。原則55歳以上なら参加できます。毎週火曜日の12時から練習してます。よかったら来てください。」

話が早い。妻が、

「これ何のサッカーですか?」と、質問した時の回答。

そしてその人が、この金町火曜サッカー会の中心人物である安藤captainだった。最高に遅い俺のサッカー人生はこの瞬間から動き出す。

この偶然の幸運に深く感謝した。レイソルサポーターではあるが、自分でもサッカーをやってみたかったからだ。思い切って次週火曜12時に行くことを決意した。今からドキドキだがやってやる。

俺、57歳の秋。新たなる挑戦。

キングカズに負けないぞ。(←調子に乗るなよ)