長野県の木曽谷の中心、木曽福島から車で10分程度。
以前紹介した「せせらぎの四季」も近い。
国道19号から国道361号に入り開田高原を目指す途中、交差点を曲がってから10分程度走ると、細い道に入っていくよう案内板が立っている。
そこから3分程度。
山間の集落に現れるこじんまりした温泉施設だ。
後ろを振り向くと、山間の中に駒ケ岳を臨むことが出来る。
料金は620円。事前に道の駅等で割引券をもらっていれば550円。
国道沿いにある「せせらぎの四季」は一般客が立ち寄るのに対し、こちら「二本木の湯」は通好みだ。
泉質は、珍しい含二酸化炭素・カルシウム-炭酸水素冷鉱泉(低張性弱酸性冷鉱泉)。
湯船に入ると、あっという間に気泡で体が覆われる。
天然の温泉でこれほどまでの炭酸泉は相当珍しい。
この秘密は、湯船に注ぐ時点での湯の温度に関係する。
二本木温泉の源泉は約13℃と決して高くはない。
このような場合には、加温してから湯船に注ぐのがよくあるパターンで、空気に触れるため湯船は赤くなる。
これに対し、二本木は13℃の源泉をそのまま注ぎ湯船に入ってからお湯を循環させている。
泉質を生かすため、湯船はこじんまりしている。
なお、源泉かけ流しのため、湯船の周りにはじわじわ出来た堆積物があり、泉質の特異さを感じる。
筆者の自宅は愛知県西部で、ここからは3時間程度の道のりだが、家に着いても体の芯から温まっていると感じた。
冬場にはそれが顕著である。
余談だが、嫁の蕁麻疹もこの湯に浸かってから治る方向に向かったこともある。
筆者がこれまで入った温泉の中でも、2017年8月現在トップ3に君臨する温泉であり、温泉好きになったきっかけの一つでもある。
堂々の三ッ星であり、最上級という意味を込めて+を付記することとしたい。
★★★+ 含二酸化炭素・カルシウム-炭酸水素冷鉱泉(低張性弱酸性冷鉱泉) 自家源泉湧出量214L/分
長野県木曽郡木曽町新開6013-1
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