官禄宮に化忌のある人
欽天四化の紫微斗数では命盤全体で判断することが多いです。
例えば結婚出来るか? という問題を「夫妻宮」以外の宮で診ることは当たり前です。
もちろん「命宮」OKです。
「官禄宮」はもちろん、「奴僕宮」や「田宅宮」でも診ることも出来ます。
ただし、
それらの宮に「生年四化」や「自化や向心力」が有る場合です。
「生年四化、向心力、自化」の無い宮は極端なことを言えば、欽天四化では無意味、見えないということでもあります。
このような所が既存の紫微斗数の考えでは難しくなるところでしょう。
さて、「官禄宮」は何の宮かと云えば、日本の紫微斗数では「仕事」を診る宮ですが、欽天四化では「婚姻」も診る宮ですし「災難」を診ることも出来ます。
ここでは「仕事」に絞って論じてみます。
「官禄宮」で云う仕事は、仕事だけではなく、学業の如何も診る宮です。
さらには、「活動」も観ます。
「活動」とは、仕事、学業、クラブ活動、ボランティア活動、趣味の活動、自治会の役割や活動、何か目的を持って行う行動は「官禄宮」の対象です。
泥棒や強盗をする場合だって「官禄宮」で観てもよいと云う事になります。
何か活動や行動をすればリスクは付き物です。
それゆえに「官禄宮」は災難を観てもよいということにもなります。
では、この「官禄宮」に生年四化の【化忌】が有るとどうなるのでしょう?
これまで六千有余人以上の鑑定をして気付いた統計的なデーターがあります。
何万人も鑑定しても、ぼーっと漠然と鑑定していたのでは、何も気付かないでしょうけど、AI(人工知能)では有りませんが、膨大な鑑定という情報を統計的に分析することは、理論は後回しにしても、必ず「何か」が判ります。
これがAI的な優れたところでしょう。膨大なビックデーターから得られるものは大きいのです。
では「官禄宮」に【化忌】が有ると、どのような現象が起こるのでしょう?
簡単に言ってしまえば、「仕事、学業、活動」に「こだわる」ということです。
何でも良いと云う訳には行かなくなるのです。
ですから厄介です。
良い方に生かせば「仕事のエキスパート」に成れるのです。
仕事=活動、何か自分の「これだ」と思う事に打ち込みだすと半端じゃ済まなくなるのが、この「官禄宮」の【化忌】の作用です。
レッスンを受ける人の中には「官禄宮」に【化忌】の人が稀にいます。
質問も半端じゃありません。
教える先生によっては、「官禄宮」に【化忌】の人を煩わしく思う先生も居ます。
私が東京にレッスンに通っていた時に最後には、「あなたはもう教室に来なくて自分でやりなさい」と体よく断られたことがありました。
実はこの私も「官禄宮」に【化忌】です。
芦屋の田中宏明先生は、こんな私に対しても何でも答えて戴けました。
素晴らしい師匠です。
「官禄宮」の【化忌】
もちろん、同じようなことは「命宮」の【化忌】の人にも云えます。
「命宮」や「福徳宮」の【化忌】も「官禄宮」の【化忌】に似ては来ますが、仕事や活動以外にも「こだわって」しまうので厄介なところはあります。
【化忌】は入る宮によっては「エキスパート」にも成れます。
ただし、「変り者」になる可能性もありますので、ご注意ください。
要は「生年四化」はコントロール出来るように成れればシメタものです。

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