爺々ネタ?

「これ何? パッケージデザインAI」(oji3のブログ707)

   「何これ? 」:制御

 「人の諸々の感官はためになるように、
  またためにならぬように、はたらく。
  諸々の感官が制御されないとためにならないし、
  制御されるとためになる。」  (アディムッタ長老)

   感覚や思いを制御し、心身をつつしむべし。

【閑話休題】:「パッケージデザインAI」

 「パッケージデザインAI」とは、パッケージに使う
  画像の素材をアップロードするだけで、AIがデザインを
  自動的に生成してくれるウェブサービス。

 「パッケージデザインAI」を企画・開発した会社は「プラグ」。
「プラグ」は調査会社とデザイン会社が合併して出来た会社。

 市場調査とパッケージデザイン、両方の業務を行っており、
膨大な消費者データや「デザイン評価」のノウハウが社内に
蓄積されていた。

『いいデザインってなんだろう?』という着眼点から
このシステムが開発されたそうです。

 多くの消費者調査のデータを元に、AIが消費者好みの
デザイン案を選定し、さらに上位候補をもとにしたデザインを
生成していく。

 このような「デザイン生成と評価」の繰り返しで、
1時間で1000案位も創出出来ると言う。

 このシステムの主なアウトプットは、次の4つ。
 ①「好意度予測スコア」
   一度に十案まで予測でき、評価スコアを算出。
 ②「ヒートマップ」
   デザインのどこが好意度と結びついたかを可視化できる。
  これによって、デザイン修正の指針を得られる。
 ③「イメージワード」
   デザインごとに、どんなイメージを持たれるのかを予測する。
  かわいい、優しい、季節感があるなど、パッケージデザイン評価で
  頻出する19種類のキーワードが設定されている。
 ④「好意度のばらつき」
  万人うけするか、特定の層に支持されるかを測る。

「パッケージデザインAI」システムの活用メリットは主に2つ。
 (1)商品開発の高速化、(2)デザイン修正の迅速・多頻度化、

 近年は特に、消費者が欲しい商品を、いかに短期間で
市場に出すかという競争になっている。

 このシステムでは、細かいデザイン修正と評価を繰り返すことが可能。
「初めは中程度のスコアのデザイン案でも10回くらいデザイン変更を
重ねると、スコアが高まる」と言う結果も出ている。

 日本を代表する食品メーカー各社も、導入をはじめている様です。

 この手法を用いたパッケージデザインで、
カルビーのポテチの売上が1.3倍になったそうです。
(パッケージだけの影響でも無いと思われますが…)

 今後、基礎データーを、どの様に選択・収集するかと言う事と、
いかに多くの情報量を収集できるかに、このシステムの
今後の成否がかかっている気がします。

 このシステムの基礎データは、スマホやPCの利用履歴等から
収集しているのでしょう。

 そもそも『いいデザインってなんだろう?』。
このシステムでは、消費者受けするデザインをターゲットにしています。
万人受けするデザインです。

 芸術的なデザイン(作品)も、基礎データのとり方に
よっては、作成可能なのでしょうか?

 こうなったらもう、芸術家やイラストレーターなどは
要らなくなってしまう懸念もあります。
(そうはならないでしょう。…作品の根幹は人間にある……)

「商品デザイナー」が不要になる日は近いのでしょうか?
(画像素材の収集家でしかなくなる日が来てしまうのでしょうか?)

  ●ウクライナへの間接的支援のために「節電」しましょう(3/15:ブログ)
  我が家の節電:(回答は、控えさせていただく……?……)

 * 鳥雲に入る北北西の樺太へ
        2022.03.28/moai291

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