「何これ? 」:制御
「人の諸々の感官はためになるように、
またためにならぬように、はたらく。
諸々の感官が制御されないとためにならないし、
制御されるとためになる。」 (アディムッタ長老)
感覚や思いを制御し、心身をつつしむべし。
【閑話休題】:「パッケージデザインAI」
「パッケージデザインAI」とは、パッケージに使う
画像の素材をアップロードするだけで、AIがデザインを
自動的に生成してくれるウェブサービス。
「パッケージデザインAI」を企画・開発した会社は「プラグ」。
「プラグ」は調査会社とデザイン会社が合併して出来た会社。
市場調査とパッケージデザイン、両方の業務を行っており、
膨大な消費者データや「デザイン評価」のノウハウが社内に
蓄積されていた。
『いいデザインってなんだろう?』という着眼点から
このシステムが開発されたそうです。
多くの消費者調査のデータを元に、AIが消費者好みの
デザイン案を選定し、さらに上位候補をもとにしたデザインを
生成していく。
このような「デザイン生成と評価」の繰り返しで、
1時間で1000案位も創出出来ると言う。
このシステムの主なアウトプットは、次の4つ。
①「好意度予測スコア」
一度に十案まで予測でき、評価スコアを算出。
②「ヒートマップ」
デザインのどこが好意度と結びついたかを可視化できる。
これによって、デザイン修正の指針を得られる。
③「イメージワード」
デザインごとに、どんなイメージを持たれるのかを予測する。
かわいい、優しい、季節感があるなど、パッケージデザイン評価で
頻出する19種類のキーワードが設定されている。
④「好意度のばらつき」
万人うけするか、特定の層に支持されるかを測る。
「パッケージデザインAI」システムの活用メリットは主に2つ。
(1)商品開発の高速化、(2)デザイン修正の迅速・多頻度化、
近年は特に、消費者が欲しい商品を、いかに短期間で
市場に出すかという競争になっている。
このシステムでは、細かいデザイン修正と評価を繰り返すことが可能。
「初めは中程度のスコアのデザイン案でも10回くらいデザイン変更を
重ねると、スコアが高まる」と言う結果も出ている。
日本を代表する食品メーカー各社も、導入をはじめている様です。
この手法を用いたパッケージデザインで、
カルビーのポテチの売上が1.3倍になったそうです。
(パッケージだけの影響でも無いと思われますが…)
今後、基礎データーを、どの様に選択・収集するかと言う事と、
いかに多くの情報量を収集できるかに、このシステムの
今後の成否がかかっている気がします。
このシステムの基礎データは、スマホやPCの利用履歴等から
収集しているのでしょう。
そもそも『いいデザインってなんだろう?』。
このシステムでは、消費者受けするデザインをターゲットにしています。
万人受けするデザインです。
芸術的なデザイン(作品)も、基礎データのとり方に
よっては、作成可能なのでしょうか?
こうなったらもう、芸術家やイラストレーターなどは
要らなくなってしまう懸念もあります。
(そうはならないでしょう。…作品の根幹は人間にある……)
「商品デザイナー」が不要になる日は近いのでしょうか?
(画像素材の収集家でしかなくなる日が来てしまうのでしょうか?)
●ウクライナへの間接的支援のために「節電」しましょう(3/15:ブログ)
我が家の節電:(回答は、控えさせていただく……?……)
* 鳥雲に入る北北西の樺太へ
2022.03.28/moai291