「悪事を己に向かえ、好事を他に与え、
己を忘れて他を利するは、慈悲の極みなり」
(最澄)
*平安時代の僧、767年近江国生まれ(現在の大津市)
比叡山延暦寺を建て日本の天台宗を開祖
難しい事、困難な事は率先して自身が行い
誰もが担当したいと思う様な事は他者に任せる。
これが「慈悲のこころ」に繫がると言っています。
慈悲のこころとは、本来報いを求めない行為と
されています。
言い換えれば、他者に情けをかけると言うこと
にもつながるのではないのでしょうか。
最澄は、他の人のために尽くすことが最高の慈悲で
あるとの観念から、「己を忘れて他を利するは 慈悲の
究極なり」 と説いています。
閑話休題
「情けは人のためならず」と言う言葉がありますが、
その解釈は、
解釈1: 情けをかけることは、結局自分にも後々
かえって来る事なので、他者に情けを
かけることは大切だ。
解釈2: 安易に情けをかける事は、その人の
タメにならないのでやめるべきだ。
この二通りの解釈が出来ますが、あなたはどちらの
解釈がお好みでしょうか?
比叡山 道のり険し 夏木立
2020.07.07 moai291