「南 無 地 獄 大 菩 薩」 (白隠禅師)
(地獄の中にこそ真の菩薩、救いの菩薩あり)
*江戸中期の臨済宗中興の祖、駿河の国の仏僧
白隠禅師が書にしたためた「ことば」です。
地獄の恐ろしさにおびえて出家した白隠禅師が
「地獄にも救いがある」ことを知って、このことばを
書いたと言われています。
世間一的には、嘘をつくと地獄に落ちると言われています。
嘘をつくのは、僧侶も例外ではありません。
僧侶の説法にも、どうしても通俗的な嘘がふくまれて
しまうものです。
と言うことは、僧侶も地獄へ落ちることになります。
しかし、仏教の教えでは、「悪いことをしたから地獄へ
必ず落ちる」とは言っていません。
歎異抄にも、「善人なおもって往生を遂ぐ いわんや悪人をや」
との有名な 「ことば」 があります。
「善人でさえも往生できる、ましてや悪人なら尚更のことだ」 と
言っています。
善人より、悪人の方が 「救われるコンテンツが多い」 ので、
悪人は、善人にもまして往生できると言うことなのでしょう。
この意味においては、「地獄にも救いがある」と言うことなの
でしょう。
閑話休題:熊本県の被害が甚大です。
今後の復興対策等に何らかの協力をしたいものです。
出来ることと言えば、クラウドファンディングや
寄付をすることぐらいしか思いつきません。
コロナも心配だし、ドカチン(土方作業)も
出来ないしな~
「南無地獄大菩薩」
今一度 咲けと祈るや 蓮の花
2020.07.06 moai291