「何これ? 」:道を学ぶ
「学道の人は、復た嬰孩のごとくなるを要す。」
(碧巌録)
道を学ぼうとする者は、素直で邪気の無きよう
すべきである。
【閑話休題】:デジタル教科書
政府は、24年度から「デジタル教科書」導入を
目指すこととしている。
しかしながら、懸念を示す者も少なくない。
多くの事がデジタルで確認出来る時代なので、
せめて教科書位、「紙」でいのでは?
あえて言えば、私は教科書は「紙」の方が良いと思う。
今のお子様たちは、もうすでに「デジタル」に慣れ
親み過ぎているきらいがある。
LINE、SNS、ゲーム、You Tube、ショッピング等
既に使い慣れている。
いわゆる「スマホ脳」を懸念する状況でもある。
「もしかしたら、何か新しい事があるかも知れない」、
と言う期待が、SNSやネット情報に依存してしまう
様になってしまっているのでしょうか。
新奇なものへの期待や憧れは、否定されるべきものでは
ありませんが、過ぎたるは……です。
自身の体と五感を働かせ、環境の変化を感じ取り、
情報の「真」、「贋」を見分け、また、他者との意思疎通を
はかる生き方が大切なのではないのでしょうか。
せめて、「教科書位は「紙」にしておいて欲しいものです。
デジタル教科書では、次のような俳句は絶対に生まれません。
※村上健志さん(フルーツポンチ)の一句です。
”行間に次頁の影夕立晴 ”
(ユダチバレ)
(本人のコメント)
電車に乗って本を読んでいたら、行間に次のページの影が
スッと入ってきた。「いいな、きれいだな」って。
その影に気づくと、周りの明るさに今度は気づくわけです。
さっきまで降っていた雨がすっかりやんで晴れていた。
小さなことを発見することで、それ以外の大きな世界が
広がるのです。
デジタル教科書では、この様な発見は出来ない。
やはり「本」は、紙がイイナ……インクのニオイもイイし………
*文庫本 持ちて迷えし 野がけかな
2021.05.03.moai291