「何これ? 」:重荷
「捨てきれない 荷物のおもさ まへうしろ」
(種田山頭火)
しがらみが 重いそれでも 生きてゆく
【閑話休題】:最近読んだ本
標題:「ひとはなぜ戦争をするのか」
A・アインシュタイン & S・フロイト
講談社学術文庫(¥660)
僅か100ページ程の内容ですが、
考えさせられる個所が多い内容でした。
個人的な見解は、まだまとまっていません。
私個人の読後感は省くとして、とにかく
多くの人に読んでもらいたい内容でした。
この二人の巨人は、
「ひとはなぜ戦争をするのか」の問いに対して、
・人間の心自体に問題がある。
・人間の心のなかに、平和への努力に
抗う数々の力が働いている。
・戦争は人間の攻撃的本性である。
・人は「生の欲動」と「死の欲動」をあわせ持つ。
・文化は欲動を制限する。
などと論じています。
彼らは「文化(文明)」が戦争を抑止するとの
趣旨の発言もしています。
また、戦争を確実に防ごうとすれば、皆が一致協力して
国を超えた強大な中央集権的な権力を作り上げ、
利害対立が起きた時には、この権力に裁定をゆだねることだ
との指摘もしています。
しかし、今の国連(国際連盟・国際連合)の状況を見れば、
この提案には疑問符が付きます。
国連が、彼らの言う「強大な中央集権的な権力」になり得る
可能性を全否定するわけではありませんが…………
権力も本質的には「暴力」で作られていると言う域を
出ていない様な気がしています。
彼らは、古代から人間は問題解決を
暴力で行ってきたとの趣旨の発言もしている。
それ故、”人間の心自体に問題がある” としている。
暴力により、本当の問題解決など出来ていなかったと
思われるのに………
アインシュタインやフロイトも見出せられなかった
戦争を根本的に廃絶する唯一の方法とは?
それは「日本国憲法」にならい、全世界の国々が
日本国憲法第9条の主旨を盛り込むことでは無いのでしょうか。
夢物語でしょうが、それでも少しづつ………
戦争を今後、無きようにする方向を模索するのも
戦争を起こし敗戦国になった「日本」の勤めでは
ないのでしょうか?
多くの方々は、夢物語と言う事でしょう………
現実的にも困難は多いと理解はしていますが………
まるでジョン・レノンの「イマジン」の世界だと
笑う人もいらっしゃることでしょうね。
アインシュタインやフロイトの考え方のレベルを
遙かに超えた「戦争の放棄」を謳った「日本国憲法」。
これを、表面的なことに囚われず、今一度真剣に見つめ、
考える必要がありそうですが、如何でしょうか?
何はともあれ、「戦争を出来る普通の国」などを
目指さないでください。
誰しも、孫・子に「銃」など持たせたくは無いはずデス。
(by. 平和主義者の昼行燈)
※思いは人それぞれです。 これは当然ながら「個人的見解」と言う事で………
記載内容に、誤解があったなら、お詫びいたします?(念のため…)
●ウクライナへの間接的支援のために「節電」しましょう(3/15:ブログ)
我が家の節電等:(憲法に節電を?なんじゃそれ………)
* 熱戦も背筋冷たき原爆忌
2022.05.09/moai291