ーHEATー
CLUB13から外へオーディエンスも動き始める。
「行くぜ、野郎どもって、どうしたのTiger Boy?任侠映画見過ぎじゃないの?」Aco Viciousが不思議そうに見る。
「最近ハマっててさ~。やっぱ文ちゃん、カッコイイんだよな~。解る~?」
Tiger Boyが語り始めるのを察したAco Viciousがそれを無視し、強烈なボディを脇腹に入れる。
「グワッ!」Tiger Boyがうずくまる。威力が3歳児のフックじゃない。
「そんな事しゃべってる場合じゃないでしょ。皆待ってるよ。行くよ!」UMA(未確認生物)達にレコードを持たせ、準備万端とDJブースから移動を始める。
「待ってって~。ちょっとしゃべってみただけじゃん...」Tiger Boyが脇腹を押さえながら歩き、外に出る。
通りがやたら慌ただしい。
PJMC、MORTERCYCLE CLUBとMASSIVE CRUIZERの連中が、自慢の単車と車で道路封鎖へ向かう。
MIDNIGHT CLUEはステージ用にバンを用意し、13CRUEはCLUB13から機材を運び出す。
「流石だな、アイツ等」痛みを押さえながらTiger Boyが通りを眺める。
「青燕!!!!!」馬鹿デカイ声を張り上げ、Aco ViciousがV.I.P ルームの青燕を呼ぶ。
青燕が窓から見下ろし、ニヤリと笑みを見せる。
通りはPISTOL JAZZのエンブレムで溢れかえっている。
熱気がビシビシと伝わって来る。アツイ。
青燕がファイヤーバードに手にゆっくりと階段を降りる。
そろそろだな。
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