テリトリーにはPJMC No.0 青燕のTATTOOをモチーフにしたプレイングハンドのジャンプスーツが目立ち始めた。
13th Avenue0013番地に位置するTiger BoyのイリーガルスタイルのBARでは、ソファーを陣取り高濃度酸素のボトルを手にする青燕の姿。
「最高の眺めだな」
先日のクラッシュによりダメージを負った青燕だが、Tiger Boyが手に入れるお気に入りの高濃度酸素で急激な回復を見せてるのは良いのだが、夜な夜な病棟を抜け出すってんで、周りの奴等は気が気じゃない。
「青燕よ~、美人なナースに囲まれてるほうが治りが早いんじゃないのかよ?」
Tiger Boyがニヤニヤしながら声を掛ける。
「いや、ここでお前らと一緒にいるのが俺は一番なんだよ」
青燕が通りに目をやる。
しかし今ではハコのフロアだけではなく、通りでもPISTOL JAZZのエンブレムや、青燕のプレイングハンドをやたらと見掛ける様になった。
そしてあのプレイングハンドのジャンプスーツ。
もちろんジャンプスーツは「PISTOL JAZZ MOTORCYCLE CLUB」への敬意、そしてプレイングハンドはNo.0 青燕への最大限のリスペクトからピストルパイレーツクルーが自然発生よろしく、誰からともなく示しあわせた様に着始めたのが始まりらしい。
「ところで次のライブまでもうすぐだな」
Tiger Boyが新しいボトルを仲間に促す。
青燕がうなずく。
「今じゃフロアはエンブレムとプレイングハンドで溢れてるって、マジでヤベーよな~!ゾクゾクするぜ。次も13crueを連れて行くんで楽しみにしといてくれや。ま、俺が一番楽しみにしてんだけどよ~」
Tiger Boyが青燕にボトルを手渡す。
ニヒルに微笑む青燕。
「サイコーだよお前ら」
PISTOL JAZZは止まらねぇ。
【AKIRA】
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