CLUB13のVIP ROOMでくつろぐ2人。
「青燕、最近調子どうよ?」Tiger Boyが声を掛ける。
「ノープロブレム」ファイヤーバードを手にした青燕が応える。
「しかし回復異常に早かったらしいじゃないの?高濃度酸素がバッチリ効いたんじゃないの~?」好物のマンゴージュースをストローでかき混ぜる。
「ところで単車で派手にクラッシュした時にマリアに抱えられてたって、街じゃもっぱらの噂になってるぜ」
青燕が天井を見上げる。
クラッシュ、炎、マリア、フラッシュバックする映像。
「それをお守りにってんで、PJMCの奴らもマリアを揃いで背負いだしたんだよな~。しかもGOD SPEEDって完璧じゃないの」Tiger Boyがフロアに目をやる。
PJMC、3つのチーム
PISTOL JAZZ MORTERCYCLE CLUB
PISTOL JAZZ MIDNIGHT CRUE
PISTOL JAZZ MASSIVE CRUIZER
DJはAco Vicious。
鳴り響くP.I.Lの「PUBLIC IMAGE」
低音がハンパじゃない。
Tiger Boyに気付き、お得意の下品なフィンガーポーズで応える。
「青燕、愛されてんねぇ」ニヤニヤしながら青燕に向き直す。
「マリアに守られてるってのが分かれば、奴らが背負う意味も納得だよな。」
フロアに勢揃いのPJMCは、バックにマリア、フロントにはgod speedとデザインされたコーチジャケットを、それぞれの得意なスタイルで着込なしている。
奴らは完全なストリート集団。
トラブル即対応型。
その行動力はハンパじゃない。
そしてこんな街じゃあ、洒落たスタイルなんてトゥマッチ。
そんな事には誰も興味を持たない。
スタイルこそが信条。
LOCALS ONLY
エリア13
No Violence
いつも度胸試しとばかりに、バイオレスを求めて訪れるよそ者。
いつの時代でも変わらない。
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