あけましておめでとうございます。
新年早々、修理ネタです。
毎年恒例で実施している、地元クラブ局の「年末年始ロールコール」の最中、ローテータのコントローラーの照明がプッツリ切れてしまいました。なんと縁起の悪い・・・。今年も良い年となるよう、元旦早々修理することに。
物は地元クラブのOMさんから譲っていただいた、ケンプロ(現在はYAESUブランド)のローテータのコントローラ「KR-400RC」です。年代物ですね。
ご覧のとおり、ONにしてもバックライトが点きません。さっそく分解です。
取り出したメータ部分。左上、緑のテープ部分が切れたランプです。
ランプを取り外すと、アクリルのパネル部分が熱で変質してしまっています。設計上の問題ですね。今回はこれを白色LEDに変更します。このコントローラの場合、赤のリード線の両端には交流14Vが来ていますので、そのままではLEDを取り付けられません(逆方向の電圧が加わった時にLEDが壊れる可能性あり)。他系統で直流を作っても良いのですが、現在の配線はそのままに、以下のような回路を組んで対応します。
LEDに流れる電流を制限するために、抵抗を直列に入れる場合が多いですが、今回は手持ちの「定電流ダイオード」を使用しています。耐圧最大50Vまでの間で、電圧が変化しても電流値を18mA程度に保つので、細かいことを考えずに回路に組み込めます。
「定電流ダイオード+LED」の組み合わせは、私の場合古いリグの麦球が切れた場合の置き換えに多用しています。
交流電源にそのまま接続するため、逆方向電圧が加わった時の対応を考慮する必要がありますが、今回は逆方向にも同じ回路を組み込むことで対応します。
実際に組み立てたのが、これ。
LEDにかぶせてあるのは、自転車用の虫ゴムです。
回路図では「E-183」でしたが、手持ちが「E-153」(15mA)しかなかったため、それを使用。明るさに不安を持ちつつ、とりあえずつないでみると・・・やっぱり暗い(-﹏-。)
仕方がないので、ゴムチューブを外し、LEDをパネル方向に向けるように変更。
点灯すると、こんな感じ。
点灯時の状態。なんとか行けそうです。50Hzで点滅しているため若干ちらつきがありますが、2灯で交互点滅なので、ケースに入れてしまえば気にならなくなります。
明るさは今一つですが、これにて修理完了。既にLED化しているパワーメータと並べると、以前より違和感がなくなりいい感じに仕上がりました。