<List>
1. Morning Star
2. Prelude/Into the Future
3. Beyond the Door
4. Message in a Dream
5. As Time Slips By
6. Race with Destiny
7. While My Guitar Gently Weeps
8. The Tempest
9. Pieces of a Picture
10. April Sky
<Member>
・Vinnie Moore(Guitar)
・Jordan Rudess(Keyboard)
・Michael Bean(Bass)
・Joe Franco(Drums)
1988 年リリースの2nd。数多くの速弾きギターリストを輩出した時期にデビューしましたが、その中でもこの人のテクニックは飛び抜けているのではないでしょう か。1stアルバムでは感じられませんでしたが、音色がクリアで1音1音はっきりと聴こえる。これは、ピッキングした弦以外の弦を毎度ミューとしているの だそうです。なんだかリズムの正確さも相まってギターの音に聴こえない錯覚に陥ります。キーボードの音かと思います。なので、ロック・ギターの荒々しさが 影を潜め、フュージョン系?かとも思います。バッキングではあまり凝った事はしているようには思えませんね。"Morning Star"、テクニック満載の"Prelude/Into the Future"、プログレっぽい"Message in a Dream"、へヴィーな"Race with Destiny"、不思議なメロディーの"Pieces of a Picture"等、他の速弾きギターリストのソロアルバムとは明らかに違うと言えます。
<List>
1. Danger Money
2. Rendezvous 6:02
3. The Only Thing She Needs
4. Caesar's Palace Blues
5. Nothing to Lose
6. Carrying No Cross
<Member>
・John Wetton(Vocal, Bass)
・Eddie Jobson(Keyboard)
・Terry Bozzio(Drums)
1979年リリースの2nd。ジャズ志向の強いBill BrufordとAllan Holdsworthが去り、Eddie JobsonとFrank Zappa繋がりのTerry Bozzioが参加しトリオとなった作品ですが、非常に良いまとまりと相性を見せ、それは1stを凌駕していると思います。というのも2人の在籍時に既に 2ndに収録される曲は完成していて、4人で"The Only Thing She Needs"や"Caesar's Palace Blues"、"Carrying No Cross"を演奏していたライブアルバムを聴いたのですが、なんかやる気がないのかグダグダでした。この3人はもう別バンドの様す。Terry Bozzioの参加作品を全て聴いた訳ではないのですが、ここでの彼のプレイにはロックドラムとしての最高のもののひとつが聴けます。手数の多さもさるこ とながら、サウンドメイキングが抜群です。じゃあBill Brufordとどちらが優れているか…それは難しいですね、全くタイプが違うので。アルバムを通して優れた楽曲が続きますが、"Nothing to Lose"はちょっと違うような気がします。この2ndを以て「Asiaのプロトタイプ」と称す人もいますけどコンセプトは大きく異なります。プログレッ シブロックと解釈すればこちらの圧勝です。インストゥルメンタルパートの充実ぶりは称賛に値します。
<List>
1. A Dangerous Meeting
2. Nightmare
3. Desecration of Souls
4. Night of the Unborn
5. The Oath
6. Gypsy
7. Welcome, Princess of Hell
8. To One Far Away
9. Come to the Sabbath
<Member>
・King Diamond(Vocals, Keyboard)
・Hank Shermann(Guitar)
・Michael Denner(Guitar)
・Timi "Grabber" Hansen(Bass)
・Kim Ruzz(Drums)
1984年リリースの2nd。世の中、色々なへヴィーメタルがありますね。例えばパワーメタルとか、
ス ラッシュメタルとか、クリスチャンメタル(笑)とか。割と正統派のへヴィーメタルをやっているのではないかと思います。非常にダークな雰囲気を醸し出す音 と曲展開、そしてその上にファルセットを多用するKing Diamondのボーカルが乗ります。King Diamondのボーカルが生理的にダメという方はお気持は察しますが、私は大丈夫です。ビジュアルも褒められたものではありませんが…!?デーモン小暮 さんはKISSではなくKing Diamondをパクったのではないかと思っています。でもアルバムジャケットもカッコイイし、是非チャレンジしてみて下さい。
<List>
1. Show Don't Tell
2. Chain Lightning
3. The Pass
4. War Paint
5. Scars
6. Presto
7. Superconductor
8. Anagram
9. Red Tide
10. Hand Over Fist
11. Available Light
<Member>
・Geddy Lee(Bass, Vocal, Keybord)
・Alex Lifeson(Guitar)
・Neil Peart(Drums)
1989 年リリースの13th。「Rushの音楽性は進化する」と言われ、確かにアルバムをリリースするごとに変貌を遂げていますが、大方の見方として一部抜粋し て大別すると、大作主義を貫き、割とプログレッシブ・ロックの手法に近い"A Farewell to Kings"、"Hemispheres"、曲をコンパクトにしつつ、その中にも「らしさ」を盛り込んだ"Permanent Waves"、"Moving Pictures"、シンセサイザーを大幅に導入しニューウェーヴの影響を取り入れた"Signals"、"Grace Under Pressure"、テクノロジーをさらに発展させると同時にハードロックの要素を取り入れ瑞々しさや溌剌さを表現した"Power Windows"、"Hold Your Fire"となると思います。そして区切りにはライブアルバムを挟み込むようにリリースしています。次はいったいどの方向へ向かうのだろうと思うと同時に 心配でもありました。そんな注目の1枚です。本作は曲のストラクチャーにおけるシンセサイザーの依存度を大幅に下げ、プロダクションにおける瑞々しさや溌 剌さも抑え込み、とても落ち着いたというか冷静というか、Geddy Leeのボーカルは感情の起伏を押さえたようなプロデュースとなっております。リバーブ等のエフェクトがあまり掛かっていないので、各パートのテクニック が見えやすいです。前後の作品と比較して地味だと評する方もおられると思いますが、良い曲が多いです。Geddy Leeが気に入っている"The Pass"、ライブで演奏される"Presto"、一番ロック色が強い"Superconductor"、個人的に壺の"Hand Over Fist"、Rushには珍しく叙情性を感じさせる"Available Light"。私にはこの作品で「崇高なバンド、Rush」を決定付けたのでした。それとAlex Lifesonはテクニックが落ちたのか?もっとソロを弾いてくれよと心配にもなりました。