<List>
1. Dunluce (Part 1)
2. After the War
3. Speak for Yourself
4. Livin' on Dreams
5. Led Clones
6. The Messiah Will Come Again
7. Running from the Storm
8. This Thing Called Love
9. Ready for Love
10. Blood of Emeralds
11. Dunluce (Part 2)
<Member>
・Gary Moore(Guitar, Vocal)
・Neil Carter(Keyboard)
・Bob Daisley(Bass)
・Cozy Powell(Drums)
・Don Airey(Keyboard)
・Laurence Cottle(Bass)
・Charlie Morgan(Drums)
・Simon Phillips(Drums)
・Brian Downey(Drums)
1989年リリースの9th。プロデューサーはPeter Collins。Gary Moorがツア中にRushにPeter Collinsのプロデュースを勧めたらしいです。前作"Wild Frontier"はあまり音が良いアルバムとは思えないのですが。
さて、このアルバムがひとつの区切りとなります。最後のロックアルバムとなりました。だからというわけではないでしょうが、気合の入った充実した内容となっております。後者はリフワークが冴えまくっています。
タ イトル曲"After the War"から"Speak for Yourself"へ畳み掛けるようにfastなロックチューンが流れ、アルバムの中程では彼のお得意のブルージーなRoy Buchananの"The Messiah Will Come Again"をカバーしています。一昨年の冬は"Parisienne Walkways"(邦題:パリの散歩道)が話題になりましたが、
彼の音の綺麗なオーバードライブ・トーンで時折速弾きを交えてブルーズをプレイ というスタイルが披露されています。彼はフィードバックなんかも含めてギターを制御するのがとても巧いですね。まだこの頃は白いシャーベル社のストラト キャスターなんかを使ってアーミングもしていたと思うのですが、このアルバム以降はレス・ポールを使っている姿しか見たことがありませんでした。かなり体 型も変わりましたが。当アルバムはレコーディングから気合が入っています。ドラマーに多彩なメンバーを起用しています。Brian Downeyはありとして、Simon Phillipsですよ?この人はテクニックは凄いけど結構節操がありませんね。メインにCozy Powellということでしたけど、すぐに辞めてツアーではChris Sladeを充てています。"This Thing Called Love"はVAN HALENを意識したそうで、なんとなくEddie Van Halenのプレーを意識させるブギーですね。で、最後に"Blood of Emeralds"です。Thin Lizzyファミリーであることを強く感じさせる傑作です。という充実したロックアルバムなのですが、あまり取り上げられることは少ないです ね。"Wild Frontier"の方が代表作に挙がる事のほうが多いような気がします。もっと取り上げられていいです。Ozzy Osbourneも参加しています。彼はGary Mooreが好きなんですね。