そういえば一週間ほど前に、こんな報道がされてましたね。
「ペットフードの安全確保について(中間とりまとめ)」 公表・意見募集
農林水産省と環境省による"ペットフードの安全確保に関する研究会"が、「ペットフードの安全確保について(中間とりまとめ)」を公表すると共に、国民の意見募集を開始した。
「ペットフードの安全確保について(中間とりまとめ)」では、ペットの中でも大きな割合を占める犬や猫を、伴侶動物として扱う傾向が強まっていることや、農林水産省及び環境省が実施した"ペットフードの安全に対する国民意識調査"の結果、犬を飼っている世帯のうち7割が100%ペットフードのみで飼っていると回答したことなど、ペット飼育やペットフードの使用状況について説明。
ペットフードの安全確保の現状として、国民の意識や諸外国での安全確保の状況等を交えながらペットフードの製造や輸入、流通の実態の他、アメリカで発生した中国産原料にメラミンが混入していたとみられるペットフード リコールの事例、そして日本国内でのペットフードに関する規制の状況について等を掲載した。
その上で、今後の日本での安全確保上の課題と対応の在り方について解説。
自主的取組みだけでは強制力がなく、全事業者において問題の発生防止に対する取組みを担保できないことや、予期せぬ原因による事故に対する緊急かつ実効性のある対策が打てないことなどから、ペットフードについて十分な安全を確保するためには法規制を導入すべきであるとした。
法規制の対象となるペットフードは、当面、主に犬用・猫用の総合栄養食や間食、その他の目的食全てに当てはまり、現在国内で流通しているペットフードの94%。
これまでに問題が生じている有害物質の混入や微生物による汚染、カビ毒の発生などのリスクを科学的に評価した上で、製造・輸入・販売の各段階で必要な規制が行われる。
「ペットフードの安全確保について(中間とりまとめ)」意見募集 詳細(環境省)
「ペットフードの安全確保について(中間とりまとめ)」意見募集 詳細(農林水産省)
「ペットフードの安全確保について(中間とりまとめ)」 詳細/PDF
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当然の流れというか、今までこういう規制がなかったことの方が疑問に感じます。
人間の食べ物にはいろんな規制が存在するのに、ペットフードに関しては明確な規制というものは存在してませんでしたからね。
「犬・猫」と言ってしまえばそれまでですが、飼っている人たちにとってはそんなひと言で済まされたくない現実です。
機械に燃料入れるわけじゃないんです。 動物なんです、生きてるんです。
彼らは「言葉」という表現手段を持ちません。
人間が与えるものを食べることが、生きていく術なんです。
それなのに「所詮、犬・猫だから」と、有害物質などが混入したフードの流通がまかり通っていたことに対して、いまさらって感じです。
最近頻発している食品関係の不祥事。
いろんな規制でコントロールされているはずの人間の食べ物でさえこういう状態なのだから、きっとペットフードは当たり前のように不正が行われているはずだと思ってました。
実際、発覚しましたよね。
でも、報道としての扱いは小さいし、「だからなんなの?」っていう程度で終わってしまいました。
これですよ、これ

「(ペット)ブームと呼ばれているうちは何も変わらない、(ペット)文化と呼ばれなくてはダメなんだ」と言われる所以は、こういうことなんですよね。
現状「中間とりまとめ」であっても、国が動き出したってことは一歩前進です。
人間の食品同様、不正を100%排除することは出来ないまでも、悪質なフード製造または輸入業者が減ることには期待できそうです。