最近の子供たち...

2012-06-05 | もっともっとお時間のある方へ 職員の思い
よく、木工館に立ち寄っていただけるご年配のお客様から

「最近の若いもんは 大工道具一つ使えないでしょう」
っておっしゃられる方が多いです。

でもね.... そんな時代になっちゃったんだよ...




鉛筆削る目的で 小刀筆箱に入れて学校行っちゃいけないよね  
意味なく小刀持ってたら 補導されちゃうよね
子供たちが小刀使えないのあたりまえじゃない?
でも、木工のスタートって小刀なんだよね.....



テレビのニュース見てたら 大工道具の名前、いやな事件に使われた時だけ出てくるよね
子供たちが道具を怖がっちゃうのも当たり前だと思う。



街に住んでいてトンテンカンテンしたら苦情が出るよね。
お家でできないから大工道具 家にないご家庭も多いんじゃない?
勝手におもちゃとして持ち出されてもこまるからと 持っていてもしまってるでしょ。



私なんか庭に放置されてた大工道具がおもちゃだったような気がする....

なにを作ったって記憶ないけど、

親も自由にさせてくれたな....

ザクッとしょっちゅう怪我してたけど


材料もそこらに落ちていたからだと思う。

今みたいに材料=お金がかかるものだったら

意味なく切ったり釘打ったりなんて許してもらえなかっただろうな


よく 近所の人に「うるさい!」って怒られなかったよな.....




教える側だって....

器用なおじさんが子供たちに教えてあげようとおもっても....
ちょっとした怪我すらもさせられない風潮になっちゃったから教えづらいよね...

気軽に子供に「おじさんがおしえてあげるよ 家おいで」
って言えないよね。

言われたって「知ってるおじさんにも一人ではついて行ってはいけないよ」
って指導しなきゃいけない社会になっちゃったものね。




使えない子供たちが悪いわけじゃない.... 


そんな時代になっちゃったんだよね.....


でも、 さやに入った小刀を 「わ~ 剣だ」 という子供たちが多い事...


のこぎりを妙に怖がりすぎる子供が多いこと....



そして、親の世代にも 

「危ない!!!  キャーーーー!!!」っとお子様の作業に怖がりすぎる姿...


道具を道具として見れなくなってしまっている事をよく感じてしまいます。




もちろん、木工館を頼ってきてくれているということは 

慣れていらっしゃらない 

全くわからないから という方が多いので当然なんですけどね。


包丁同様、間違えばけがをするし、正しく使えば道具なんです。

道具と、凶器 ごっちゃになってることをよく感じます。

道具を道具として使えなくなっちゃったら.... 



人間のこの先ちょっと心配



あと、もう一つ心配なことが......

今はわかりませんが、 数年前に ある 高校生さん達の団体さんを対応したことがあります。

彼らがとっても木工を楽しんでくれたのです。


ぱっと見は今時の若いお嬢さん、お兄さん

髪も綺麗な色してて

お目目もパッチリ

爪もなんだかいろんなものがついていて....

眉毛もなんだかカッコイイ....


そんな彼ら、彼女達・・・・


どちらかというと、退屈な施設だろうな...

っと思っていたのですが....




彼らに「こんなん中学校とかでしたやろーーー おもろないんちゃうん?」

って正直に質問しちゃったんです。

そうすると返ってきた答えにびっくり

「俺ら、みんな家庭科してて、技術してないねん」

って言われました



あ....そ.....

確かに、クギが打てるより お料理できたほうがいいものね....



でもさ... 技術 本当に 必要ないのかな....

彼らが父親 母親になったとき、子供の工作宿題、手伝ってあげれるのかな....


その時代まで、この木工館存在できてるかは 

保証ないぞ


ってその時に感じてしまいました。



今はまたカリキュラムが変更されているようですが、技術の授業ってどうなってるんだろう.....




奈良県内でも、公共的な施設で

「子供たちに いつでも 好きな物作りに来ていいよ」

という施設が木工館だけになってしまいました。


学校教育でも追い出されつつある技術....





トンテンカンテンやりたい子供達に来てもらえる数少ない施設として

少しでもガンバろ......



どんな遊びより トンテンカンテンが大好きな子供だった経験を生かして





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