なにつくろうか

2012-06-08 | もっともっとお時間のある方へ 職員の思い

夏休みの宿題のお友達がほとんどの木工館

漠然と

「自由工作」
「木工工作」

という宿題の出方がされているようです。


「あんたの宿題だよ ほれ、 なにつくんの!!」


ていってもさ.....

今の子供たち 物が足りてるんだよね。

せいぜい キャラクターが変わることで 新しいものが欲しいぐらい

新しい ゲームが欲しいぐらい

なんじゃないかな


ちょっときつい話 

遊び方が決まった テーマパークに出かけ
遊び方が決まった ゲームで遊び
せいぜい どれにしようかな と選んだ体験をする

これだけでは 

なかなか 「考えるコト」「創造力」って 養われないと思うんですよね…

でも これからの子には「考える力」がとても大切と言われて
社会人になったと同時に 「考えろ」「考えろ」ってね...

考え方もわからなければ やはり 考えられないんだと思います。


一応、木工館では、 学校提出後 家に戻ってきたときに 使えるものを作ってみたら
っとお勧めしています。
(正直この考えの作品は 木工工作コンクールでの受賞は難しいですけどね💦)


それでも 思いつかないときは


「ママのための物」

「おじいちゃん おばあちゃんのための物」

「小さい妹 弟のための物」

「家族みんなで使う物」

を作ってみたら

とお勧めしています


人のために 人のことを思って 物を作る


これって とてもいいことだと思うのです。



仕事って

人のために物を作り

人を思って サービスして

人に気に入ってもらって

お金もらえるですよね



何年か前のお友達に

小物入れ(サイズ事前FAX)を作り、その下にタイヤをつけたい(タイヤはご自身で購入持ち込み)

というお客様がいました。

「どうして タイヤつけたいの?」


「だってな~ 
 いつもな~ 
 ば~ちゃんがな~ 
 じーちゃんにな~ 
 リモコンとれだの 
 めがねとれだの 
 いろいろいわれとるんよ~
 ば~ちゃん 
 足痛いっていっているからな~ 
 かわいそうやねん
 この箱作ってな~ 
 ばーちゃんに あげるねん

 箱にな~ 
 じ~ちゃんのいるもん入れてな~
 転がしたら
 いいやろ~」

実際に使えるものになったかどうかはわかりません。
実際に使ってくれるかどうかわかりません。

でも、この考え方って 商品開発そのものじゃないですか



宿題だから 「ほれ ほれ あんたが考えな」

ではなく、

せっかく 時間と ガソリンと お金をかけるんだったら

「な~ な~ ママのために こんなん作ってくれへ~ん?」

これもありだと思います。



そんな感じで 作るもの 楽しく決めてください。

作る事が苦手な子供さんであればあるほど

作るものがなかなか思いつかない子供さんであればあるほど


そして 文房具たてを  4年連続 毎年バージョンアップして作っていくお友達もいましたよ


考えた 作ってみた 問題があった
改善点を考えた 作ってみた ちょっと不満点があった…

を繰り返された方もいらっしゃいます。

どうしても 大人は 「去年作ったやろ ちゃうことしーや!」っと言いがちですが
同じテーマで毎年作るのも とても良かったりするんですよ
試作 検証 を繰り返す商品開発をしているのと同じことなのです

お子様が モノづくりが好きなのであれば
是非 好きを 通して いろいろ学ばせてあげてほしいかなと思います。
そして モノづくりの世界でお仕事をしたいと思うのであればこそ
「考えるコト」がとても大切なのです 
せっかくの大切な時間 「あんたのもんやろ 自分で考えや」という声掛けはもったいないな~っと思います。

ぜひ お子さまと 一緒に たのしく考えてみてください!!





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