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氷月神示 他の暗号解読編 251

クニノトコタチノカミより皆様へ

前回、暗号?を解いてみて、3つの物語の肝 (キモ) の部分が、ちゃんと各表題に暗号化されて入っていたのがおわかりですか?

黄色い手袋 X→Xの姿(=目の仮面と態度)、性格がアダム=キリストに酷似していること
キングロボ→アダムの霊が翠さん(=イブ=ミロク) に、「私とお前は兄弟以上のきずなで結ばれている、」と言ったこと
エイトマン→翠さんはトーマを映したような性格で、静かに黙っている人である

作者が意識していないのに、勝手に題に要点の暗号が入ったのですかなぁ
こりゃまた不思議

みな:ちょっとちょっと、上の2つはまだわかるけど、3つ目は何で「肝」やのん? しかもトーマって、別の作品のキャラクターの少年やないか、
わし:そやった 説明するわな、
まず、このエイトマンの肝の部分は、私の考えでは、最後の方にある失恋劇や…
数々の敵との戦いがあるけど、エイトマンの内心で、一番重要な部分やと思う
エイトマンの東八郎は、ふだん人間の探偵のふりをしていたが、想いを寄せてくれていた女性秘書に、ある日正体をわずかに見破られ、何もいわずに事務所を飛び出す
そして、世話になっている谷博士の所へ行って事情を話し、もう私は事務所に戻れないと言ってから、最大の強敵と戦うために、エイトマンとして出て行く…
途中、彼は事務所のビルの前に立ち寄り、物陰からそっと見上げると、夕暮れだが窓辺に横向きに座り、うつむいている彼女のシルエットが見えた…
自分の好きな東がたぶんロボットと知り、衝撃を受けたのだ (結婚したかったのでしょう)
それで、エイトマンも同じ想いだったが、むろん彼は初めから諦めており、ただ、寂しく窓辺の彼女の影に向かい、「さち子さん さようなら」とつぶやいてから、すばやく走り去り、姿を消すのだった…
これと似たような場面が、トーマという少年の出てくるマンガにあります…
萩尾望都さん作の「11月のギムナジウム」で、ドイツの寄宿校を舞台に2人の少年が出会う
彼らは髪と目の色と性格が違うが、顔はそっくりで、本当は生き別れた双子の兄弟だが、私生児のため、事情を知らされずに育てられた
(トーマは亡父の実家で、エーリクは不倫をした母の元で育てられた)
一方のトーマはそれに気づいており、兄弟のエーリクに何かと話しかけようとするが、両親の不仲に悩むエーリクはそれどころではなく、いらいらしてはねつける
…その内にトーマは勝手に週末の夜にエーリクの家の玄関先を訪ね、エーリクのふりをして帽子をかぶり、母と初めて対面して言葉を交わしてから、すぐに走り去った
その後、雨に打たれて肺炎を起こし、なくなるのですが…、
後になってエーリクは彼が双子の兄弟であったことを知ります
(母は先週訪ねてきたのが生き別れの息子、トーマだと知って気絶した)
エーリクは、もっとトーマと話せばよかった、打ち明けてくれればよかったと思いながら、トーマの実家へ、弔問に行くことにします…
とそこで終わる話です

この中で、エイトマンと似ているのは、雨の夜にトーマがエーリクの家の門の前でじっと立っていると、窓のそばにいた母が気づき、「エーリク、お前なの?!」とガラス越しに顔を近づけて聞きます
そして玄関のドアを開けて出てきて、そこで短い会話をするのですが、彼はむろん家に入ろうとせず、母にほおにキスをせがんでから、急いで背を向け、走り去ります
これらの様子が、エイトマンにおける、好きな人との別れの場面と似ていると、私は感じるのです…

つまり、エイトマンもトーマも、自分の出自の秘密を人に隠したまま過ごしてきて、愛する人 (または母) がいる建物のそばでじっと立つと、窓に相手の姿が見える
エイトマンは別れの言葉をつぶやいて去りますが、トーマは母に気づかれたので、おそらくドキドキして初めて会い、エーリクとして短い会話をしてから、走り去ります
しかし、彼もエイトマンと同じく、自分の素性を相手にはっきりと口で伝えることはなく、別人のふりをし、寂しさをこらえて、帰って行くのです……そして、2人ともその後2度と相手に会うことはなかった……
という点で、彼らの心理や別れの情景が似ていると、思われます

さて、エイトマンの題名の暗号に戻りますと、
「翠さんはトーマを映したように、静かに黙っている人である」
その意味は、こうです
翠さんもまた、エイトマンやトーマと同じく、自分の正体(=イブ=ミロク) についての秘密を、覚醒してから抱えています
神様から、自分のことを周りの誰にも明かすなと言われているので、彼女は自重し、ただ面識のない方々のおられるブログ、ネットでは、この私が代わりに事情を述べています…
(翠さんは母に打ち明けたことはあるが、さすがに聡明な母も合理主義者なので、半信半疑に留めている
母はアダムの大きめの分けみたまで双子の妹格だが、娘の翠さんを心配してお祓い活動の妨げにならないよう、神様から、わざと半覚醒のままに置かれているので、直感は鋭いが、霊がよく見えるほどではない)
で、エイトマンやトーマが、自分の秘密を親しい人に話さずに、そのまま消え去ってしまったように、翠さんもまた、家族には何も話すことはなく、年を取り、たぶん天に召されることでしょう…それが、彼女の運命であり、神様が望んだことなのです…
また、彼女自身も昨春、一応使命を終えましたので、後は静かに過ごす権利があります…
だから、「彼女はトーマのように静かに黙る人」なのです……
「エイトマン」 の表題には、暗号で、翠さんがトーマやエイトマンに映し似て、秘密を隠して黙り、人生を全うすることが比喩的に読み取れると、私は思います…

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