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氷月神示 他の暗号解読編 387 (通算 その2395)

国之常立神より皆様へ

翠さん(=イブ=ミロク=メッテッヤ) の前世についての語りの続き

翠:
私は落ち込んでいる自分を何とか変えたかった
お釈迦様の後継らしいということは弟子仲間のみんなが知っていましたから、今で言うとほんとならすごいプレッシャーですよね、
間近なことではなく、超未来のことで誰も検証のしようがないのと、私が生来のんきな性格ですから、みんなもあの人が?ふうん…そうなのかね、程度で受け止めてくれていた人が大半だったと思います
もし私が切れ者ですきのない人間だったら、みんなもピリピリして見ていたかもしれません…
しかし、それでも品行は問われます
…私はできるだけそつのないふりをしながら、内面では自分の情けなさに葛藤し、いつかこの状態から抜け出さなければ、と思っていました
その内に、お釈迦様が予言された、私の寿命の年がやってきました
いくらなんでも、もうここまで悩みを引きずることはできません…
そこである時、私は意を決して、過去の事件の現場とよく似た地形の川場に、出向きました…

近づくと、やはり動悸がして、気分が悪い
それでも、無理して行きました…
土手から川原に降りて砂利の上にひざまずくと、一気に昔の思い出がよみがえってきました
私は下を向いて涙を浮かべ、全身にたまった澱(おり)を吐き出したくて、
「なぜだ、なぜだ……!」
とつぶやきました
(普段周りに人がいると、こんなこともできないので、ずっと我慢をし続けて来たのです、)
なぜ、テーマッセはあのような行動に出たのか、僕たちは友達だろ?
僕は、君の優しさ、まじめさが大好きだった、でも、君の要求には答えられないよ!
なぜ、そんな回り合わせになるんだ? せっかくの僕たちの友情が、ぶち壊されるんだ?
この時になって、私は初めて「友情がぶち壊された」ということを、はっきり言葉にして思えた
一番、嫌なことだった
でも僕には彼を責めることはできないし、自分を…、これ以上責め立てることも、できないんだよ、
と私は両のこぶしを軽く握り、手のひら側を両目に当てて、うめいた
そして、突っ伏すと、口に砂利が入った
あの時も…水中で水が口に入り、いくらかの小砂利が口に飛び込んだ
ばかな!なんで、あそこでしねるんだ!
その時は初めは何かの冗談かと思った…僕は、何もわかっちゃいなかった
悲しい……僕は、人を不幸にする気性なんだろうか……
私は砂利に顔をうずめたまま、泣いた
心ゆくまで泣いていいんだよ、と誰かの声に言われた気がした
それで、しばらく声を上げてわんわん泣き続けた…
初めて、内心を外へ吐露した気がした…私は何事も黙って心にため込んでしまう癖が、あるのだ
…それから落ち着くと、立ち上がり、浅い水辺へ行ってしゃがんで水に顔をつけた……あの時のように
不思議と、吐き気は止まっていた
私が水中で目を開けると、そばを小魚が2匹、素早く泳ぎ抜けて行った
…あの時も、水中には何か魚がいたかもしれない
私達2人の浅瀬での争いを、びっくりして見ていたかもしれない、と思った
魚にしたら、何をばかなことやってるんだ、という感じだろう
人間って変だな、って、
そうだ…変だよ、テーマッセ、君はおかしいよ、変だよ……、でも、だからこそ、君は悩んで、そこから脱却したかったんだよね、今の僕のように、
そして、きっとどこかで修行して、良い僧侶になってるよ、君なら、やれるよ、そうだ、やれるよ……
それは、自分への心のエールのようでもあった
…僕は、周回遅れでテーマッセのように、悩みから脱却しようとしてるんだ、と思った
彼の方がいち早く、新しい道に入ったんだ、それなのに僕がいつまでもぐずぐずしていて、どうする、がんばっている彼にも恥ずかしいじゃないか…お釈迦様にも…
と、心が開けた
うんと、明るくなった
私は水から立ち上がると、大きく伸びをした
縮こまっていた気持ちが、ようやく解き放たれたようだった
…そして、みそぎを終えたような気分で、みんなのいる所へと帰った

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